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カナダ・トロントでの日本酒ウェビナー第2回、分かりやすいペアリングが好評

(カナダ、日本)

トロント発

2021年03月03日

ジェトロは2月22日、カナダ・オンタリオ州日本酒協会(Sake Institute of Ontario:SIO)と共催で、2月15日の第1回(2021年2月22日記事参照)に続き2回目となる、日本酒と食のペアリングウェビナー「日本酒:旨味(うまみ)および食との対話」を開催した。飲食業界関係者93人を含む151人が参加し、にぎわいをみせた。

SIOによれば、オンタリオ州では2012年ごろから居酒屋ブームとともに日本酒需要が拡大してきた。ただ、ここ数年、伸びは鈍化しており、日本酒がどのような食材と合うのかというペアリングの認知度向上が需要増につながると見込まれる。こうした背景から、本ウェビナーでは、5つの味覚(旨味、塩味、甘味、酸味、苦味)を代表するメニューを用意し、日本酒との相性や相乗効果などを解説した。配達可能な地域への参加者へは、事前に、日本酒と食のペアリングセットが提供された。ペアリング食材としては、日本産食材サポーター店のゼン・ジャパニーズ・レストラン、アブリ・ハナ・レストランが弁当を提供した。このほか、各自で準備可能な食材(旨味:生ハム、塩味:ポテトチップ、甘味:チョコレート、酸味:レモン、苦味:コーヒー豆)も事前に例示し、和食を超えて広がりのあるペアリングを提案した。

写真 ウェビナーで提供された日本酒セット(左から、八戸酒造「陸奥八仙特別純米」、白鶴酒造「翔雲純米大吟醸」、朝日酒造「久保田千寿吟醸」、梅乃宿酒造「イル・フォー・スパークリング・サケ」)とアブリ・ハナ・レストランによるフードペアリングセット(旨味:牛丼、トンカツほか、塩味:ケベック産鴨炭火焼赤味噌のソースサラダ仕立て、甘味:絹豆腐のティラミスほか、酸味:蛸と帆立の土佐酢ゼリーほか、苦味:ラッピーニ胡麻和えほか)(ジェトロ撮影)

ウェビナーで提供された日本酒セット(左から、八戸酒造「陸奥八仙特別純米」、白鶴酒造「翔雲純米大吟醸」、朝日酒造「久保田千寿吟醸」、梅乃宿酒造「イル・フォー・スパークリング・サケ」)とアブリ・ハナ・レストランによるフードペアリングセット(旨味:牛丼、トンカツほか、塩味:ケベック産鴨炭火焼赤味噌のソースサラダ仕立て、甘味:絹豆腐のティラミスほか、酸味:蛸と帆立の土佐酢ゼリーほか、苦味:ラッピーニ胡麻和えほか)(ジェトロ撮影)

SIOの教育担当ディレクターで酒サムライ(注)のマイケル・トランブレイ氏は、日本酒4銘柄の紹介動画を挟みながら5つの味覚と日本酒との対話について解説し、「味覚は個人によって差があるので、この日本酒はこの味に合うなどと強要するつもりはない。むしろ、5つの味覚を意識しながら、どれが合うかを試してみてほしい」と呼び掛けた。参加者は、トランブレイ氏のガイドの下、5つの味覚をベースにペアリングを行い、ウェビナーのチャット欄には「ゼン・レストランのメニューの苦瓜が陸奥八仙によく合う」「甘めのスパークリング・サケが生ハムの旨味と大変よくマッチした」などのコメントが寄せられた。

2回の日本酒ウェビナーを通じて、フランス料理やカナダ料理のレストランをはじめとした飲食企業130社以上が、日本酒の取り扱いに関心を示していることが明らかになった。ウェビナーで日本酒を紹介した企業の元へは既に問い合わせが相次いでいるといい、「新型コロナ禍」で外出自粛が続くトロントでも日本酒需要が拡大していくことが期待される。

(注)全国の若手蔵元から組織される日本酒造青年協議会が、日本酒文化を日本国内のみならず、広く世界に伝えていくために、日本酒を愛し育てるという志を同じくする人に与える称号。

(飯田洋子)

(カナダ、日本)

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