政府、在留外国人への新型コロナワクチン接種指針を発表

(韓国)

ソウル発

2021年03月09日

韓国の「コロナ19予防接種対応推進団」は3月2日、「コロナウイルス19予防接種事業指針」を発表し、在留外国人に対する接種指針を明らかにした。

韓国政府はこれまで、在留外国人は長期滞留者かつ国民健康保険に加入した者に限って接種対象とし、接種の順番は内国民と同様としていた(2021年2月3日記事参照)。今回の指針でその方針を修正し、90日未満の短期滞在者を除く全ての在留外国人を無料接種の対象とした。接種会場は、韓国の国民健康保険の加入の有無や外国人登録番号の有無によって異なる。予防接種の予約については、予防接種情報提供ホームページ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますやコールセンター(電話番号:1339)などで受け付け予定としている。

在留外国人のワクチン接種方法は以下のとおり。

  1. 国民健康保険加入者:委託医療機関(注1)で事前予約・接種が可能。
  2. 国民健康保険の未加入者のうち、外国人登録番号がある場合(登録免除対象者を含む、注2):保健所や予防接種センター(注3)で接種。
  3. 国民健康保険の未加入者のうち、外国人登録番号がない場合:不法滞在者など外国人登録番号がない場合、保健所で臨時管理番号を発給し、保健所や予防接種センターで接種。ただし、保健所で接種した場合のみ無料接種を適用する。

(注1)予防接種に対する理解度、ワクチンの保管・管理能力、感染管理水準、接種会場などを考慮し、約1万カ所を指定する予定(アストラゼネカ、ヤンセンファーマなどウイルスベクターワクチンを接種)。

(注2)登録免除対象者とは大使館職員などを指す。

(注3)全国に約250カ所設置する予定で、ファイザーなどメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンを接種。

〔諸一(ジェ・イル)〕

(韓国)

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