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視聴覚障害者向け機器開発のスタートアップ、国外で高評価

(ロシア)

サンクトペテルブルク発

2021年02月24日

ロシアのスタートアップが国際的な評価を高めている。アワード受賞などを契機に海外企業と連携する企業も多い。視聴覚障害者向けコミュニケーション端末の開発を行う「4ブラインド外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」はその1つだ。2020年10月に日本で行われた「アジア・アントレプレナーシップ・アワード2020外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」(注)に参加し、日本企業との連携を模索している。フョードル・ベロモエフ最高経営責任者(CEO)に事業概要や日本に着目する理由を聞いた(1月8日)。

(問)企業概要は。

(答)2018年から視聴覚障害者の対話を支援する製品の開発を行っている。世界の視聴覚障害者数は700万人、視覚障害者数は2億8,500万人以上であり、彼らの社会参画を促すのが使命だ。

(問)具体的な製品や特長は。

(答)視聴覚障害者向け対話支援機器「パーキンス」は、点字法則を応用して会話を可能にする。点字入力に対応したボタンにユーザーが文章を入力すると内蔵ソフトが音声化し、自分が実際に話すかのように言葉を伝えることができる。さらに、相手の声を端末が認識して点字法則に従って振動、ユーザーはその振動を読み取ることで相手の言葉を理解できる。現在、完成品生産に向け改良中だ。その他、画像や地図を触覚で理解できる機器も試作している。

写真 「パーキンス」。点字に対応した6つのボタンで文字を入力すると音声に変換する(4ブラインド提供)

「パーキンス」。点字に対応した6つのボタンで文字を入力すると音声に変換する(4ブラインド提供)

(問)市場の評価は。

(答)製品改良で協力を仰いでいる障害者団体からは好評を博している。米国マサチューセッツ州視覚障害者協会と連携合意したほか、2020年7月には全米視覚障害者協会で製品を発表した。また、2020年2月にトヨタ自動車欧州が開催したコンテストでは、200社の中から8社のファイナリストの1社になった。さらに、2021年1月に米ボストンのアクセラレーター「マスチャレンジ」(2020年4月7日付地域・分析レポート参照)によるイベントの参加企業に選ばれた。

(問)日本企業との連携を目指す理由は。

(答)2点ある。1つは市場開拓面。アジア最大級の市場である日本の潜在顧客に製品を紹介したいが、そのためには日本の市場を知る日本企業との連携が必要だ。もう1つは技術面。日本企業は視聴覚障害者支援の取り組みや技術で先進的だ。ぜひ協業して製品を改善したい。

(注)毎年10月に千葉県柏市で行われる(2020年はオンライン開催)、アジアの有望スタートアップが対象のアワード。主催は日本の大手企業や大学などで構成する運営委員会。

(一瀬友太)

(ロシア)

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