ジェトロ、武漢で自動運転技術交流会を開催

(中国)

武漢発

2021年02月08日

ジェトロは1月28日、湖北省武漢市で自動運転をテーマとした「日中(武漢)自動車関連技術交流会」(以下、交流会)を開催した。交流会は、中国企業側がオンライン配信で自社技術・サービスを紹介し、それを日系企業関係者が視聴する形式で行われた。中国の自動運転分野で研究開発を行っている武漢光庭信息技術(KOTEI)と、その関連企業である武漢光庭科技、武漢中海庭データ技術、武漢楽庭ソフト技術の4社が講演した(添付資料表参照)。交流会には国内外から70社以上の日系企業が参加し、チャット機能などを活用した質疑応答やビジネスマッチングが行われた。

交流会について、武漢光庭信息技術の朱敦尭董事長は「武漢には自動運転分野で優れた技術力を持つ企業が多く存在する。今後もこうしたイベントを通じて優れた技術・ノウハウを持つ日系企業との協力を拡大し、共に成長していきたい」とし、日系企業とのビジネス交流に対する期待を述べた。

写真 交流会のオンライン配信の様子(ジェトロ撮影)

交流会のオンライン配信の様子(ジェトロ撮影)

自動運転分野での投資拡大に期待

中国有数の自動車産業都市である武漢市では、近年、自動運転やインテリジェント・コネクテッドカー(以下、ICV)に関連する研究開発や投資が活発化している。2019年9月には国家ICV(武漢)テストモデル区(以下、モデル区)が設置された。モデル区では、第5世代移動通信システム(5G)や人工衛星「北斗」による高精度の位置情報システムを活用した、タクシーやバス、清掃車などの自動運転車の試験走行が行われている(2019年10月3日記事参照)。また、武漢市は、自動運転やICVに関連する投資への奨励金支給なども計画しており、今後さらに自動運転分野での企業進出が拡大することが期待される。

(片小田廣大)

(中国)

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