ハンガリー、90日間の非常事態宣言延長が国会で可決

(ハンガリー)

ブダペスト発

2021年02月25日

ハンガリーで、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う非常事態宣言を延長する法案が2月22日、議会で審議され、与党の賛成多数で可決、90日間の延長が決定した。期限は5月22日まで。ハンガリーの法律では、政府は15日間の非常事態を宣言することが認められているが、それを超える延長については議会の承認が必要となる。各種制限措置を発動するに際しては非常事態宣言下であれば、その都度、国会審議を経ずとも政府が迅速な決定を下せる。

現時点で課されている行動制限措置は3月1日まで有効だ(2021年1月29日記事参照)が、オルバーン・ビクトル首相は2月24日、自身のSNSを通じて「制限措置の緩和については今のところは話せない」とし、3月以降の延長を示唆した。他方で、「80%以上の人がワクチン接種済みである高齢者介護施設への面会禁止措置を緩和することは検討可能」ともした。

今回の非常事態宣言の延長を受けて、技術・革新省でも「テレワーク法(政令487/2020(XI.11))」(2020年11月17日記事参照)の3カ月間延長(5月22日まで)を決定した。

(バラジ・ラウラ、末廣徹)

(ハンガリー)

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