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島津製作所のアジア子会社とチャンギ総合病院、共同研究所を開設

(シンガポール)

アジア大洋州課

2021年02月05日

島津製作所のアジア統括子会社Shimadzu(Asia Pacific)Pte.Ltd(注1)は1月27日、同社が立地するシンガポールサイエンスパーク1の施設内に、チャンギ総合病院との共同研究所「Shimadzu-CGH Clinomics Centre」を開設した。

島津製作所のプレスリリースによると、高血圧や内分泌疾患などの検査時間の短縮や、患者の診断精度の向上を目指す。同研究所では液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS/MS、注2)を活用するとしており、従来の方法に比べ、より正確な分析が可能となる。また、患者は検査のたびに採血される必要はなくなり、より少ない採血で正確な検査を行える。

シンガポール保健省によると、同国では30~69歳の研究・革新・企業評議会(RIEC)が2020年12月に策定した5カ年計画RIE2025(2020年12月16日記事参照)でも、優先的に取り組む新しい研究分野として「健康・人の潜在能力の向上」が重要な柱の1つとなっている。

同研究所では、ホルモンを正確に測定することで、患者がどのような原因で高血圧になっているか、どの薬がその患者に最も適しているかを判断することができ、正確な個別化医療が可能となる。また、LC-MS/MS技術に基づく成人病の臨床検査が実現すれば、国外の検査センターに定期的に検体を送付する必要がなくなり、検査結果を得るまでの時間を約2週間から1~2日へ大幅に短縮できる見込みだ。

へン・スイキャット副首相は自身のフェイスブックで共同研究所の開設に言及し、「より活気に満ちた回復力のある未来を築くための新しい協力の方法を模索する中で、このような官民パートナーシップがさらに増えることを楽しみにしている」と語り、先端医療分野など研究開発拠点のさらなる誘致に期待をにじませた。

(注1)Shimadzu(Asia Pacific)は、島津製作所のアジア地域統括子会社で、1989年にシンガポールに設立され、販売・マーケティングサービス、アプリケーション開発、技術サポートなどを提供している。

(注2)液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS/MS)は、臨床やバイオ医薬品、食品安全、環境など多くの分野で重要な分析機器として普及しつつある。詳しくは島津製作所のHP外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを参照。

(坂本未侑)

(シンガポール)

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