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サンドゥ大統領が就任、議会対策が最重要課題

(モルドバ)

欧州ロシアCIS課

2021年01月05日

モルドバでは、マイヤ・サンドゥ大統領の就任式が2020年12月24日に行われた。女性大統領の誕生は同国史上初めて。就任演説では、汚職と貧困対策を最重要課題として掲げ、その実現に向けて政権運営を安定させるため、早期の議会解散と選挙実施を訴えた(注)。

サンドゥ氏の大統領就任は、11月15日に実施された大統領選挙決選投票での勝利を受けたもの(2020年11月18日記事参照)。任期は4年のため、サンドゥ氏は2024年まで大統領を務めることになる。

サンドゥ大統領は1972年生まれの48歳。モルドバ北部リシペニ出身。モルドバ経済研究アカデミー卒で、米国ハーバード・ケネディー・スクール(公共政策大学院)を修了。モルドバ経済省、世界銀行勤務を経て、モルドバ教育相、首相を歴任。政治家としては親欧州派政党「行動と連帯」を創設、同党はイゴル・ドドン前大統領が主導する親ロシア派「モルドバ共和国社会主義者党」に次ぐ議席を占める。

サンドゥ大統領は就任演説で、汚職と貧困対策がモルドバにおける最重要課題と繰り返し強調し、国民が自信と将来の希望を持ち、民主主義と法の支配が確立され、自由な経済活動が保障される国にしたい、と述べた。これらの実現に向け、まずは新興財閥(オリガルヒ)への利益誘導を図っている政治家の刷新が必要とした(大統領府発表12月24日)。

サンドゥ大統領の政権運営のカギを握るのは、議会での多数派確保だ。モルドバでは議会が内閣の承認権限を有するが、大統領の支持基盤は議会少数派で、現状の議会構成では組閣すらできない可能性がある。

サンドゥ大統領は、現在の議会の解散と早期の選挙の実施を唱え、大統領選勝利の勢いに乗って議席を増やしたい意向だが、ドドン氏も大統領選には敗れたものの引き続き政治面での影響力を保持すべく、議会多数派堅持に向けた動きをみせている(ロシア主要経済紙「コメルサント」12月23日)。このため、「大統領就任後、しばらくの間は政治に大きな変化は生じない」(ロシアのモスクワ国際関係大学政治理論学部のキリル・コクトィシュ准教授)とみられている(ロシア高級紙「イズベスチア」12月24日)。

(注)直近の議会選挙は2019年2月に実施されている。国会議員の任期は4年。

(齋藤寛)

(モルドバ)

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