大統領選決選投票で親欧派のサンドゥ氏が勝利

(モルドバ)

ブカレスト発

2020年11月18日

モルドバで11月15日に大統領選挙の決選投票が行われた。親欧派で前首相のマイア・サンドゥ氏が現職大統領のイゴル・ドドン氏に大差で勝利した。モルドバ史上初の女性大統領が誕生することになる。

今回の決選投票は、11月1日に実施された選挙でサンドゥ氏とドドン氏の得票数が僅差だったために行われた(2020年11月4日記事参照)。モルドバ中央選挙管理委員会が11月16日に発表した暫定結果によると、サンドゥ氏の得票は94万3,006票(57.72%)だった一方、ドドン氏は69万0,614票(42.28%)にとどまった(いずれも無効票は除外)。総投票者数は165万131人。投票率は52.78%で、2016年の前回大統領選(53.45%)を下回った。

サンドゥ氏の勝因は大多数の在外モルドバ人の支持を獲得したことだ。在外モルドバ人による投票総数26万2,103人(無効票は除外)のうち、サンドゥ氏が24万3,605票(92.94%)、ドドン氏が1万8,498票(7.06%)と大きな差がついた。

ドドン氏は決選投票後の16日にサンドゥ氏に対して祝意を表した一方で、選挙違反を主張し、法廷闘争に臨む構えを見せている。

(ミンドル・ユニアナ)

(モルドバ)

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