カザフスタンで新内閣が発足、主要閣僚は留任

(カザフスタン)

タシケント発

2021年01月25日

カザフスタンのカシムジョマルト・トカエフ大統領は1月18日、新閣僚による組閣の大統領令に署名した(大統領府公式ウェブサイト1月18日)。今回の組閣は、1月10日に行われた任期満了に伴う下院(マジリス)議員選挙(2021年1月13日記事参照)に伴う内閣総辞職と、1月15日の下院による首相指名を受けたもので、アスカル・マミン首相をはじめ主要な閣僚は留任となった。新閣僚は別表のとおり。

新入閣したのは2人で、国民経済相は、ルスラン・ダレノフ氏に代わりアセット・イルガリエフ氏が、労働・国民社会保障相は、ビルジャン・ヌルィムべトフ氏に代わりセリク・シャプケノフ氏がともに第1次官から昇格し、新閣僚となった。また、ムフタル・ティレウベルディ外相は副首相の兼任が決まっている。

新閣僚の任命に先立ち、1月14日に行われた下院党派会合において、最大与党「ヌル・オタン(輝ける祖国)」のヌルスルタン・ナザルバエフ党首(カザフスタン初代大統領)は、「新型コロナウイルス禍」における政府の業績を高く評価し、政策を継続していくことが重要と強調。トカエフ大統領がアスカル・マミン氏を首相候補とする場合は党を挙げて支持すると表明していた(カザフスタン初代大統領公式ウェブサイト1月14日)。

なお、ナザルバエフ党首は1月12日、ティレウベルディ外相と個別に会談した。同党首が名誉議長を務め、2021年にカザフスタンが議長国となる最高ユーラシア経済評議会、テュルク語諸国協力評議会(メンバー国:アゼルバイジャン、カザフスタン、キルギス、トルコ、ウズベキスタン)、中央アジア政府首脳会議について、スケジュール調整を行っているという(カザフスタン初代大統領公式ウェブサイト1月12日)。

(増島繁延)

(カザフスタン)

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