イランのザリフ外相がカタールに祝意を表明

(イラン、サウジアラビア、カタール)

テヘラン発

2021年01月08日

サウジアラビアが2017年以降に閉鎖していたカタールとの国境を再開し、国交を回復したことについて(2021年1月6日記事参照)、イランでは2021年1月6日、モハマド・ジャバッド・ザリフ外相が自身の公式ツイッターで、「圧力に対する勇敢な抵抗の成功」として、カタールに祝意を伝えた。また、「他のアラブの隣人たちへ」として、「イランは敵でも脅威でもない。退場しようとしているあなた方の無謀なパトロンのスケープゴートであっただけだ。今こそ強い地域をつくるために、イランの申し出を受け入れる時だ」と続けた。

なお、1月6日現在、このほかに政府要人からのコメントは出ていない。

イランの主要メディアは、事実関係とともに、米国務省の声明や他のアラブ諸国の反応を報じるにとどまっている。政府の公式機関であるイスラム共和国通信(IRNA)は、エジプト外務省の「これらの国々とカタールの和解に向けた努力、とりわけクウェートの努力を高く評価する」というコメントを報じた。若手記者クラブ(YJC)は、米国務省の「3年間続いた紛争を解決することは、全ての湾岸協力会議加盟国と米国の利益になる」との声明を報じた。また、タスニム通信は、トルコ外務省による歓迎のコメントを掲載した。

(鈴木隆之、マティン・バリネジャド)

(イラン、サウジアラビア、カタール)

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