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第3四半期のGDP成長率は前期比12.1%、鉱工業の回復が鮮明に

(メキシコ)

メキシコ発

2020年12月04日

国立統計地理情報院(INEGI)は11月26日、メキシコの2020年第3四半期(7~9月)の実質GDP成長率の暫定値を発表した。GDP成長率は季節調整済み前期比で12.1%、前年同期比ではマイナス8.6%となった。速報値(2020年11月2日記事参照)から前者は0.1ポイント上方修正されたが、後者は変わらなかった。

第2四半期の大幅な落ち込みからの反動増で、前期比ではプラス成長が目立った。鉱工業は21.7%増で、特に製造業が31.5%増と全体を牽引し、建設業が21.8%増と続いた。電気・ガス・水道業は5.0%増、鉱業は2.4%増だった。サービス産業は8.8%増で、第2四半期の落ち込みが著しかった文化・娯楽施設業、ホテル・レストラン業はそれぞれ61.5%増、58.5%増となった。また、小売業は29.8%増、卸売業は15.5%増だった。小売業については、新型コロナウイルス感染拡大を背景に、通販による販売が好調で、INEGIが発表する販売指数では「インターネット・テレビ・カタログ通販」が、2020年7月は季節調整済み前年同月比で32.3%増、8月は66.0%増、9月は55.6%増と大きく伸長している。

一方で、前年同期比の伸び率は、農牧林・水産業などごく一部を除いてマイナスとなり、2020年第3四半期には新型コロナウイルス感染拡大を抑止するための経済活動規制が緩和され、製造業などの操業が本格化したものの、危機前の活動水準には戻っていないことが明らかになった。鉱工業は前年同期比8.8%減で、そのうち製造業は7.1%減、建設業は17.5%減だった。サービス産業は8.8%減で、特に文化・娯楽施設業が64.9%減、ホテル・レストラン業が53.6%減、運輸・郵便・倉庫業が24.9%減と大幅に縮小した。

民間シンクタンクは2020年の成長率をマイナス9.1%に上方修正

メキシコ中央銀行が2020年11月18~27日の期間、国内外34の民間シンクタンクを対象にして実施したアンケート調査(12月1日発表)によれば、2020年の実質GDP成長率の予測値はマイナス9.10%だった。7月アンケート実施時のマイナス10.02%から0.92ポイント改善し、前月の予測値マイナス9.44%からも0.34ポイント改善している。また、「今後6カ月間にビジネス環境が改善する」と回答したのは全体の33%(前月:29%)、同設問に「変わらない」と答えたのは58%(54%)、「悪化する」としたのは9%(17%)だった。

(松本杏奈)

(メキシコ)

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