条件付き移動制限令(CMCO)、一部地域で再延長

(マレーシア)

クアラルンプール発

2020年12月24日

マレーシアのイスマイル・サブリ防衛相は12月18日、クアラルンプール市とサバ州の全域、7州の一部地域で12月20日までの実施としていた条件付き移動制限令(Conditional Movement Control Order: CMCO)を、対象地域を削減した上で12月31日まで延長することを発表した。

対象地域は一部減少

今回の対象地域は、クアラルンプール市とサバ州の全域、セランゴール州、ペナン州、ペラ州、ネグリ・センビラン州、ジョホール州の5州の一部地域となる。ケダ州とクランタン州の一部地域については、12月20日でCMCOが終了となり、回復移動制限令(RMCO)に移行する。CMCOの制限内容は12月7日から適用された緩和内容から変更はない(2020年12月9日記事参照)。

12月1日から段階的に開始された一部の州を対象とした外国人労働者に対する抗原検査により、特に企業や工場の集積が多いCMCO対象地域の感染者数は依然として増加傾向にある。外国人労働者を雇用する日系企業も順次検査を進めている。

また、保健省や州政府による工場査察なども行われており、政府が発行する標準手順書(SOP)に定められる従業員の健康管理や消毒手順、ソーシャルディスタンスなどが守られているかどうかの確認がなされ、対策が不十分な場合には改善を指導されているという。

(田中麻理)

(マレーシア)

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