米石油ダイヤモンドバック・エナジー、キューイーピー・リソーシズを約22億ドルで買収

(米国)

ヒューストン発

2020年12月23日

米国独立系石油ガス開発会社ダイヤモンドバック・エナジー(本社:テキサス州ミッドランド)は12月21日、同業のキューイーピー・リソーシズ(本社:コロラド州デンバー)を約22億ドルで買収することを発表した。

キューイーピー・リソーシズの株主は1株当たりダイヤモンドバック・エナジー株0.05株を受け取る。キューイーピー・リソーシズの負債総額は9月30日時点で約16億ドルとなる。

この買収により、ダイヤモンドバック・エナジーの純資産は、総面積でテキサス州とニューメキシコ州にまたがるパーミアン盆地で8万1,500エーカー(330平方キロメートル)増加し、合計で42万9,000万エーカー(1,736平方キロメートル)となり、管理費の削減などを通じて6,000万~8,000万ドルのコスト削減を目指す。新型コロナウイルスの影響により原油価格が1バレル当たり40ドル台で低迷している状況下、石油ガス会社は統合による一層の生産コストと負債の削減に迫られている。

最近の類似の買収事例として、米国石油大手コノコフィリップス(本社:テキサス州ヒューストン)が10月19日に米国シェール開発会社コンチョ・リソーシズ(本社:テキサス州ミッドランド)を97億ドルで買収した事例(2020年10月21日記事参照)や、米国大手独立系石油ガス開発会社パイオニア・ナチュラル・リソーシズ(本社:テキサス州ダラス)が10月20日に米国独立系石油ガス開発会社パースリー・エナジー(本社:テキサス州ミッドランド)を約45億ドルで買収した事例(2020年10月22日記事参照)がある。

(沖本憲司)

(米国)

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