米石油大手コノコフィリップス、コンチョ・リソーシズを97億ドルで買収

(米国)

ヒューストン発

2020年10月21日

米国石油大手コノコフィリップス(本社:テキサス州ヒューストン)は10月19日、米国シェール開発会社のコンチョ・リソーシズ(本社:テキサス州ミッドランド)を買収することを発表した。買収額は97億ドルで2020年のシェール会社の買収案件では最大規模となる。

買収価格は1株当たり49.30ドルと、コンチョ・リソーシズの16日の終値に約1.5%上乗せした水準。コンチョ・リソーシズの株主は1株当たりコノコフィリップス株1.46株と交換する。このプロセスは2021年第1四半期(1~3月)に完了する予定。

買収によりコノコフィリップスの生産量は日量150万バレル相当以上となり、独立系の米石油会社として最大となる。また、コノコフィリップスは約230億バレル相当の資源を確保することとなり、平均供給コストは1バレル当たりWTI価格で30ドル以下となる。なお、シェール開発会社の大半は、2020年に1バレル当たり55ドルから65ドルの供給コストを要している。

6月末時点のコンチョ・リソーシズの長期負債は39億ドル。同社は2018年以降、年間利益を計上していない。2020年第2四半期(4~6月)は4億3,500万ドルの損失を計上。赤字幅は前年同期の9,700万ドルから拡大した。

コンチョ・リソーシズの生産量は日量約31万9,000バレル。米国のシェールオイル生産の中心地のパーミアン盆地では、数量ベースで第5位の生産者。コノコフィリップスのパーミアン盆地での生産量は日量約5万バレル。

最近の類似の買収事例として、米国石油大手シェブロン(本社:カリフォルニア州サン・ラモン)が7月20日に独立系石油ガス開発企業のノーブル・エナジー(本社:テキサス州ヒューストン)を50億ドルで買収している(2020年7月22日記事参照)。

(沖本憲司)

(米国)

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