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ロンドンなど警戒レベルを「最高」に引き上げ、飲食店は閉鎖

(英国)

ロンドン発

2020年12月16日

英国政府は12月16日、2度目のロックダウン(2020年11月2日記事参照)解除後に新型コロナウイルス感染者が急増していることを受け、ロンドン全域、東に隣接するエセックス、北に隣接するハートフォードシャーの一部の警戒レベルを「高」から「最高」に引き上げた。

「最高」レベルへの引き上げにより、レストランやパブなどの飲食店は持ち帰りや宅配などを除いた営業が禁止され、競技スポーツやコンサートなどの大型イベントも開催不可となった(各警戒レベルの規制の概要は2020年12月1日記事添付資料参照)。一方、小売店や美容室などは営業が継続される。引き上げが発表された12月14日、ホテル・レストランなどの業界団体UKホスピタリティは、さらに多くの飲食店などが廃業の危機にさらされると強く警告。ロンドンのサディク・カーン市長は同日、「最高レベル」への引き上げへの理解を示し、市民へ規制への順守を求めつつも、ホスピタリティ、娯楽産業など打撃の大きい業界に対して政府が緊急の追加経済支援を行うべきだと主張し、学校・大学での検査強化や、混雑した屋外公共スペースでのマスク着用義務化なども訴えた。

マット・ハンコック保健ソーシャルケア相は12月14日の議会答弁で、イングランド南東部での感染急増の一因として、新型コロナウイルスの変異種が関連している可能性も明らかにした。この変異種については、イングランド南部を中心に約60の地方自治体で既に1,000人超の感染が確認されている。政府はこの件について世界保健機関(WHO)に報告済みで、現時点ではこの変異種がさらに深刻な症状を引き起こす、もしくはワクチンの効力を下げる可能性は非常に低いとしているが、この新型コロナウイルスを拡散しないためにも、各自が慎重に予防対策を順守することを訴えた。

自主隔離期間は14日間から10日間へ短縮

規制強化の一方で、緩和の動きもある。ウェールズでは12月10日、濃厚接触や、国外からの入国の際などに課せられる自主隔離期間を14日間から10日間に短縮。14日にはイングランド、スコットランド、北アイルランドもこれに続いた。検査陽性者など発症者は、従来どおり発症から10日間の自主隔離が必要となる。

政府は科学的根拠に基づき慎重に判断しつつも、自主隔離期間は短縮する方向にある(2020年12月1日記事12月8日記事参照)。ワクチン接種が始まったとはいえ(2020年12月3日記事参照)、一進一退を繰り返す感染状況には警戒レベル引き上げで対処せざるを得ない中、政府は感染抑制と社会経済活動を可能な限り両立させたい考えだ。

(杉田舞希)

(英国)

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