海南省、自動車購入の補助金を支給

海南省海口市商務局は11月4日、「海口市自動車消費補助細則（以下、補助細則）」を近日中に制定することを発表した。11月5日～12月31日の間に海口市で自動車を購入、登録した消費者向けに、1台当たり3,000元（約4万8,000円、1元＝約16円）の補助金を支給する。補助対象は7席およびそれ以下の自動車に限られ、カートおよび商用車は対象外とする。細則は制定中で、19日時点で補助金の支給は開始されておらず、対象期間のみ決定されている。今後、支給開始時期と申請方法が別途、公表される。

中国自動車工業協会（CAAM）によると、全国の1～10月の自動車販売台数は前年同期比4.7％減の1,969万9,000台となった。10月単月でみると、前年同月比12.5％増の257万3,000台と2桁増になっているが、10月の自動車ディーラー在庫警戒指数は54.1％で、警戒ラインの50％を上回っている。

自動車消費意欲を刺激するため、華南地域でも、「海南省消費促進七条措置」「広東省農村の消費促進に関する若干の措置」（2020年5月8日記事参照）など、各地方政府は続々と自動車消費促進措置を打ち出している。メーカーやディーラーも共同で販売促進イベントを展開しているものの、過剰な値引きが企業の利益を圧迫している。

中国自動車流通協会は「メーカーの販売目標が過剰に高く、ディーラーへの在庫圧力が増大しており、年末の販促イベントにより価格はさらに下がり、ディーラーの利益もさらに減少するだろう」とコメントしている。

（梁梓園）