条件付き移動制限令(CMCO)が9州・3連邦直轄地で発令、12月6日まで

(マレーシア)

クアラルンプール発

2020年11月10日

マレーシアのイスマイル・サブリ防衛相は11月7日、ペルリス州、パハン州、クランタン州、サラワク州の4州を除く9州と3連邦直轄地において、11月9日から12月6日まで条件付き移動制限令(Conditional Movement Control Order:CMCO)を実施すると発表した。セランゴール州とクアラルンプール市、プトラジャヤ市を含むクアラルンプール首都圏をはじめとする一部地域では、10月14日から既に発令していたが、全国的に新型コロナウイルスの新規感染者数が増加傾向にあることに鑑みて、対象地域を拡大して実施されることとなった。

CMCOの制限内容は変更なし

CMCOにおける制限内容に変更はないが、国家安全保障委員会(NSC)が11月8日付で最新の標準手順書(SOP)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を発表している(2020年10月14日記事参照)。なお、CMCO対象地域において10月22日から導入された、管理・事務部門に従事する従業員に対する在宅勤務措置も延長になる(2020年10月22日記事参照)。

マレーシアにおける11月8日の新規感染者数は852人。最も多いのはサバ州で、全体の61.5%に当たる524人となった。次いでセランゴール州(148人)、ネグリ・センビラン州(104人)が続く。なお、11月8日時点の累計感染者数は4万209人で4万人を超えた。累計死者数は286人で、全感染者数の0.7%と低い水準になっている。

(田中麻理)

(マレーシア)

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