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特殊伐採技術のマルイチ エアリアル エンジニア、コロンビアのスタートアップと協業

(日本、コロンビア)

米州課

2020年11月26日

樹木の特殊伐採事業を展開する新潟県村上市発のスタートアップであるマルイチ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますと、その100%子会社として設立されたマルイチ エアリアル エンジニア(maec)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは、コロンビアのスタートアップと提携しながら製品開発を進めている。maecの代表取締役である酒井順子氏に、協業に至った経緯や今後の事業展開について話を聞いた(11月9日)。

従前よりマルイチは特殊伐採関連製品などの技術の権利化に熱心に取り組んでおり、直近5年間の分野別特許出願件数は大手ゼネコンと比しても建設業界随一だ。また、同社は外国人材や大手企業、他のスタートアップ出身者なども受け入れ、異業種との協業・連携にも積極的に取り組んできた。そのマルイチが培ってきた技術を活用した製品開発や知財のライセンスビジネスを進める目的で、2020年9月29日にmaecを設立した。

maecでは現在、「プロテクションウエア/チェーンソーパンツ」「クライミング装置/昇降器具」「作業システム/三次元施工装置」の開発に取り組んでおり、クライミング装置や作業システムの開発には、コロンビアのスタートアップであるヒューマン・バイオニクスの最高経営責任者(CEO)のカルロス・エスカランテ氏の協力を得ている。エスカランテ氏との出会いは2019年秋に開催された展示会「CEATEC」(注)。当時、マルイチがソフトウエア開発およびAI(人工知能)ロボティクスのエンジニアを探していたところ、ジェトロブースに出展していたエスカランテ氏からAIやCADデザイン領域で協力可能との提案を受け、連絡を取り合うこととなった。エスカランテ氏と直接会ったのはその1回だけだが、「新型コロナ禍」においても、オンラインで小まめにコミュニケーションを取ることで信頼関係を深めていったという。

エスカランテ氏は今般設立されたmaecの取締役に就任。作業システム開発のプロジェクトマネジャーを務めている。同プロジェクトは日本とコロンビアのほか、タイにもチームメンバーがいるため、時差でオンライン会議の時間調整は苦労しているものの、プロジェクトの進行に当たってオンラインでのコミュニケーション自体が障壁となるとは感じていない。

エスカランテ氏率いるヒューマン・バイオニクスとの協業形態について、これまでは、エスカランテ氏がマルイチの進める各プロジェクトに参画するというかたちだったが、11月5日、maecとヒューマン・バイオニクスとの間で業務提携契約を締結(同社プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。これにより、ヒューマン・バイオニクスはmaecの開発業務全般により深く関与するとともに、maecがヒューマン・バイオニクスの日本展開を支援し、協業関係をより強化する意向だ。

写真 高い樹木にロープ1本で登り、樹木の剪定(せんてい)・伐採を行う特殊伐採の様子。この際に使用するクライミング装置の開発にコロンビアのスタートアップが関わっている(同社提供)

高い樹木にロープ1本で登り、樹木の剪定(せんてい)・伐採を行う特殊伐採の様子。この際に使用するクライミング装置の開発にコロンビアのスタートアップが関わっている(同社提供)

(注)CEATECとは、日本最大級のCPS/IoT関連見本市。ジェトロは2019年に幕張メッセで開催された「CEATEC2019」で海外15カ国・地域から34社のスタートアップが出展する「JETRO Global Connection」を設置、日本企業とのミートアップ(商談会)を実施した。

(佐藤輝美)

(日本、コロンビア)

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