飲食店の屋内営業が条件付きで解禁に

(チリ)

サンティアゴ発

2020年11月13日

チリにおける衛生措置緩和計画(2020年7月27日記事参照)の第3段階:準備期(Preparación)以上の地域において、11月7日から収容人数を最大25%とし、レストランやカフェの屋内営業が解禁された。これまでは、屋外のテラス席などに限り運営を許可されていたが(2020年9月7日記事参照)、屋外スペースを持たない飲食店経営者からの批判の声を受け、チリ料理協会(Achiga)が中心となって政府への申し入れを行った結果、今回の措置緩和に至った。

写真 屋内営業を行うレストランの様子(11月10日ジェトロ撮影)

屋内営業を行うレストランの様子(11月10日ジェトロ撮影)

飲食店で食事をする場合、従来は備え付けのメニューブックを見て注文することが一般的だったが、不特定多数の利用客の手に触れるものだったため、新型コロナウイルス感染の温床となる懸念があった。その代わりとして、現在営業中の多くの店舗では、QRコードなどを読み取ることで利用客個人のスマートフォンからアクセス可能な電子メニューが用意されており、感染防止策の1つとして機能している。

写真 QRコードで読み取った電子メニュー(11月10日ジェトロ撮影)

QRコードで読み取った電子メニュー(11月10日ジェトロ撮影)

ほかにも、屋内での営業を再開するに当たり、テーブルの間隔を少なくとも2メートル空けること、利用客の滞在時間を最大2時間までにすること、2時間置きに施設内を15分間かけて消毒すること、絶え間なく換気を行うことが順守すべき条件として定められている。

(岡戸美澪)

(チリ)

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