クアラルンプール首都圏の条件付き移動制限令(CMCO)、11月9日まで延長

(マレーシア)

クアラルンプール発

2020年10月28日

マレーシアのイスマイル・サブリ防衛相は10月26日、セランゴール州とクアラルンプール市、プトラジャヤ市を含むクアラルンプール首都圏で10月14日から10月27日まで発令していた条件付き移動制限令(Conditional Movement Control Order:CMCO)について、依然として同地域における感染拡大リスクが高いとして、11月9日まで延長することを発表した(添付資料表参照)。また、クアラルンプール国際空港に近いネグリ・センビラン州ニライも10月28日から11月10日までCMCOの対象となった。

CMCOの制限内容は変更なし

CMCOの制限内容に変更はなく、国家安全保障委員会(NSC)が発表した標準手順書(SOP)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが適用される(2020年10月14日記事参照)。CMCOが延長となったため、CMCO対象地域で10月22日から導入された管理・事務部門に従事する従業員に対する在宅勤務措置も延長となる(2020年10月22日記事参照)。

マレーシアの10月26日の新規感染者数は1,240人となった。全体の約75%となる927人がサバ州で確認されており、次いで、セランゴール州(177人)、ペナン州(61人)、ネグリ・センビラン州(25人)と続く。マレーシア政府は、クラスター感染が確認された中で、特に感染が集中する地域を特定し、CMCOよりも小売店や公共交通機関などの営業時間、移動範囲などが限られる強化移動制限令(EMCO)を施行している。EMCOは10月27日現在、サバ州、ケダ州、ネグリ・センビラン州の一部の特定地域に発令されている。

(田中麻理)

(マレーシア)

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