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9月のインフレ率は2.8%、インフレ率加速の可能性強まる

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2020年10月19日

アルゼンチン国家統計センサス局(INDEC)は10月14日、9月の月間インフレ率〔消費者物価指数(CPI)上昇率〕が2.8%(過去12カ月の累積の年率は36.6%)だったと発表した(添付資料図参照)。9月のインフレ率は、新型コロナウイルス感染拡大の影響による外出禁止措置が始まった3月(3.3%)以来の高い上昇率となった。INDECによると、季節によって価格が大きく変動する品目の上昇率は7.9%、そのほか、価格統制された公共サービス料金、携帯電話や教育関連サービスなどが1.9%、季節によって激しく変動する品目を除いたコアインフレ率は、9月は2.3%となった。

9月の月間インフレ率を分野別にみると、最も高い上昇率を記録したのは衣類・靴類の5.8%と、酒類・たばこの4.3%(添付資料表参照)。食品・飲料(酒類を除く)の上昇率は3.0%で、特に野菜や果物、イモ類、豆類、肉類などで最も上昇がみられたが、乳製品、油類や酒類を除いた飲料の価格が下がったとしている。

2020年1~9月の月間インフレ率の累計は22.3%に達し、民間エコノミストの見通しによると、2020年通年では36.9%に達すると見込まれている(2020年10月19日記事参照)。政府のインフレ抑制対策として価格統制や価格凍結制度が取り入れられているが、メーカーやスーパーマーケット側の反発もあり、値上げが許可された。例えば、10月7日付で、価格統制制度「プレシオス・マクシモス制度」(食料品をはじめとした生活必需品約2,300品目の価格を3月6日時点の店頭価格に据え置く販売上限価格統制制度)の対象品目に対し、2~6%の価格上昇を許可した。この制度は10月31日まで継続する。そのほか、価格凍結制度「プレシオス・クイダードス制度」の対象品目では平均5%の上昇を許可したが、対象品目数をこれまでの352品目から400品目に拡大した。制度自体は2020年末まで延長する。

10月14日付の現地紙「iプロフェッショナル」によると、エコノミストらは、年末に向けてインフレ率は「加速する」と見込んでいる。政府の価格統制制度の値上げ許可のほかに、燃料の値上げ、多くの分野で賃上げ交渉が合意されたことや、非公式の為替市場で通貨切り下げが加速していることが物価高騰にさらに影響するとしている。

(山木シルビア)

(アルゼンチン)

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