条件付き移動制限令(CMCO)対象地域内の地区間の移動制限内容を明確化

(マレーシア)

クアラルンプール発

2020年10月19日

マレーシアのイスマイル・サブリ防衛相は10月14日、同日からクアラルンプール首都圏に発令した14日間の条件付き移動制限令(CMCO)について、対象地域をまたぐ移動の制限内容の明確化と、店内飲食の人数制限の緩和を発表した(2020年10月14日記事参照)。

CMCOにおける移動制限では、対象地域と非対象地域をまたぐ移動や、対象地域内における地区間の移動(Inter-District Travel)が原則禁止され、緊急事態、通勤や業務のための移動は条件付きで可能となっている。それぞれ、緊急事態の場合は警察の事前許可、通勤や業務の場合は雇用者または訪問先からの書状の携行が条件となる。

対象地域内における地区間の移動について、セランゴール州は9地区外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(ぺタリン、クラン、ゴンバック、フルランガット、セパン、フルセランゴール、クアラセランゴール、クアラランガット、サバックベルナム)、クアラルンプール市は4地区外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(レンバーパンタイ、ケポン、ティティワンサ、チェラス)、プトラジャヤ市は1地区に分かれているが、イスマイル防衛相によると、クアラルンプール市については4地区を総合して1つの地区と見なすと定義を明確化した。つまり、クアラルンプール市内の移動であれば、警察の許可などは不要となる。他方、セランゴール州内の移動の場合は、同じ州内であっても地区をまたぐ移動は原則禁止となる。

店内飲食については、1テーブル2人までの制限だったが、テーブルの大きさが十分であれば4人まで着席可能となる。

なお、NSCは10月16日付で最新のSOPPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(注)をウェブサイトにて公表している。

(注)SOPはマレー語のみ。

(田中麻理)

(マレーシア)

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