新型コロナの感染拡大が鈍化、ラゴスなど6州で学校や映画館が再開

ナイジェリア疾病管理センター（NCDC）は6月4日から新型コロナウイルスの感染者数と検査実施数を毎日（項目により週1回）更新しており、最近は新規感染者数の拡大が鈍化している。

人口2,000万以上を抱える商都ラゴス州では、1日当たり新規感染者数が8月25日以降、ほぼ毎日50人を下回っており、陽性率（新規感染者数を検査実施数で除する）も8月26日～9月1日の7日間で2.9％、9月2～8日で6.8％、9月9～9月15日で2.2％と、6月のピークに比べ低下した（添付資料図1、2および表参照）。

学校再開は、これまで最終学年に限られていたが、9月21日からラゴス州、オグン州など6州で全学年が再開された。ラゴス州教育省は、他国では学校再開後に再び閉鎖している例もあり、ラゴス州でも再開する条件が十分に整っているわけではないと、引き続き警戒を呼び掛けた。教師や生徒が感染した場合に備え、授業計画を柔軟に設定し、症状が出た教師・生徒のために校内に隔離スペースを設けるなど、ガイドラインを策定した。

ラゴス州政府は9月19日、3月以来閉鎖されていた州内の映画館、スパ、ジムなどレクリエーション施設について、ラゴス州安全委員会から許可証を取得することを条件に、再開を許可した。映画館の入場者数は、定員の33％が上限になる。

（西澤成世）