米ロサンゼルス郡、新型コロナ安全コンプライアンス証明プログラムを開始

(米国)

ロサンゼルス発

2020年09月15日

米国ロサンゼルス郡は、新型コロナウイルス感染症対策として安全コンプライアンス証明プログラム(COVID-19 Safety Compliance Certificate Program)を9月10日から開始した。この制度によって、経営者は、ロサンゼルス郡公衆衛生局が感染症対策として求めるプロトコル(注)を順守してビジネスを行っていることを、顧客や従業員に自発的に示すことができるようになる。

安全コンプライアンス証明を入手するためには、公衆衛生局のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで無料のオンライントレーニングコースを受講する必要がある。感染症対策として実施すべきプロトコルなどを解説したビデオを視聴した後、簡単なアンケートに答えると、安全コンプライアンス証明がメールで送られてくる仕組みだ。ビデオは英語とスペイン語で視聴可能だが、日本語による補足資料PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)が提供されている。

安全コンプライアンス証明を得た事業所は、証明を印刷して施設の入り口に掲示すれば、その事業所が従うべきプロトコルを入り口に掲示する必要はなくなる。ただし、プロトコル自体は従業員に配布するとともに、施設内の従業員の共有スペース(休憩室など)に掲示しなければならない。安全コンプライアンス証明を持たない事業所は、施設の入り口にプロトコルの掲示を継続することになる。

公衆衛生局は、プロトコルに従ってビジネスが行われているかを確認するため、査察を継続している(2019年6月24日記事参照)。公衆衛生局の9月10日の発表によれば、7日のレイバー・デーの祝日にはレストランやヘアーサロンなど331の事業所に対する査察が実施された。8月28日以降、30の事業所に対して合計2万3,000ドルの罰金が科せられている。

(注)公衆衛生局は、経済活動を再開するに当たり、感染症対策として事業所が順守すべき手順書(プロトコル)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを施設の種類ごとに示している。

(永田光)

(米国)

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