燃料電池自動車のモデル都市、都市群での申請を支持

(中国)

上海発

2020年09月11日

財政部経済建設司の宋秋玲一級巡視員は、9月4~6日に天津市で開催された「第16回中国自動車産業発展国際フォーラム」において、燃料電池自動車(FCV)のモデル都市選定(2020年5月15日記事参照)と中大型商用車の産業化に関する政府の考えを明らかにした。

宋一級巡視員は、モデル都市を都市群で実施することについて、「全国の産業チェーン上の優れた企業が連結役となり、これら企業の所在都市が連合でモデル都市に申請する。都市ごとに明確に役割分担し、産業サプライチェーンの各段階で協力し合い、都市連合としてモデル都市に申請することを支持する」と述べた。また、選定されたモデル都市では中大型商用車の産業化について、「特に大型トラックを重点的に推進することにより、FCVの購入と運営コストを低減させ、有効な商業運営モデルを模索する」と述べた。

複数都市でモデル都市に申請する取り組みも

9月7日には安徽省六安市が「安徽六安水素エネルギー産業発展計画(2020~2025)意見請求稿」(以下、意見請求稿)を発表した。意見請求稿では、合肥市と六安市が水素経済回廊をつくり、FCVのモデル都市群を構築するとしている。また、六安市が連結役となり、長江流域、淮河流域の複数の都市と産業協力の新しいパターンをつくり出す目標が掲げられている。

(高橋大輔)

(中国)

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