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GMと新興メーカーのニコラ、ピックアップトラックの生産と燃料電池の供給などで提携

(米国)

ニューヨーク発

2020年09月10日

ゼネラルモータース(GM)と新興電気自動車メーカーのニコラは9月8日、ライトトラックと大型商用トラック分野における電気自動車(EV)と燃料電池自動車(FCV)の実用化に向けた戦略的パートナーシップを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

今回の提携により、GMはニコラから、同社株式の11%に当たる約20億ドル分の株式と取締役1人の指名権を取得し、対価として、ニコラのEVおよびFCVのピックアップトラック「バジャー」の設計から製造までを行う。さらに、ニコラが開発するクラス7、クラス8(注)の大型トラック用燃料電池を、欧州以外の地域において独占的に供給する。この提携を通して、GMは40億ドル超の利益を見込むほか、燃料電池システムの商品化と大型トラック分野でのシェア拡大などを狙う。

他方、ニコラは、提携後も企業としての独立性を維持したまま、GMが開発し「バジャー」に搭載するアルティウム電池や燃料電池技術のほか、既に世界各地で検証済みの部品などへのアクセスが可能となる。また、今後10年間でバッテリーとパワートレインやエンジニアリング、検証にかかる費用で50億ドル超の削減を見込む。

商用トラックでの燃料電池車シェア拡大に期待

今回の提携に関し、GMの会長兼最高経営責任者(CEO)のメアリー・バーラ氏は「当社の電化技術の大型商用車両への適用は、ゼロエミッションの未来という当社のビジョンを実現させる重要なステップだ」と述べた。また、二コラの創業者兼会長のトレバー・ミルトン氏は 「長年GMが培ってきたサプライヤーや生産知識、検証済みで生産準備が整ったEV駆動システム、世界クラスのエンジニアリングや投資家の信頼を即座に獲得できる。これ以上の提携関係はない」と歓迎した。

ニコラは、2020年2月に「バジャー」の全貌を発表した後、6月には特別目的買収会社と合併し、新興企業向け株式市場のナスダックに上場して7億ドルを調達、事業の拡大を発表していた(7月17日記事参照)。今後は、2020年12月にアリゾナ州で開催予定の同社イベント「ニコラ・ワールド2020」で「バジャー」を公開した後、2022年後半からGMの拠点にて生産を開始する。

(注)米国連邦高速道路局による車両分類。クラス7は、車両重量2万6,001~3万3,000ポンド(約1万1,794~1万4,969キロ)で、タイヤ数6本以上の貨物用トラックやトラクター・トレーラーなどの大型車両を指す。クラス8は、車両重量3万3,001ポンド以上で、タイヤ数10本以上の大型バスやトラクター・トレーラー、ごみ収集車、建設用車両などの大型車両を指す(米連邦高速道路局ホームページ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

(大原典子)

(米国)

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