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輸入時にNOM適合が求められる品目リスト改定、電子製品に注意

(メキシコ)

メキシコ発

2020年09月03日

メキシコ経済省は9月2日、連邦官報で省令外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを公布し、貿易に関する一般規則・判断基準を定める経済省令(経済省貿易細則)の別添2.4.1(通称、「NOM省令」)を改定した。適用は翌3日から。NOM省令は、メキシコへの輸入時にメキシコ公式規格(NOM)への適合が求められる品目とその輸入申告手続きを定めるもので、HSコードごとにどのNOMへの適合が必要か(もしくは必要ないか)が分かる。2020年に入り複数のNOMが更新されたのを機に、当該NOMの対象品目が拡大されたため、それに合わせて輸入時にNOM履行が義務付けられるリストの更新が必要になった。改定内容で特に重要なのは、電子製品の安全規格であるNOM-001-SCFI-2018の発効に伴う対象品目の変更だ。

NOM-001-SCFIの1993年版は家庭用電子製品を対象としていたが、2020年8月14日に発効した2018年版は家庭用以外の電子製品も対象となる。さらに、1993年版は電圧が24V以下の機器を対象外としていたが、2018年版は24V以下でも対象となる。従って、NOM省令第1条に規定される輸入時にNOM履行が義務付けられる品目に家庭用以外の電子製品のHSコードが追加され、また、同一HSコードに家庭用、業務用の双方が含まれる品目については、「家庭用のみ」という限定が削除された。追加されたHSコードや家庭用の制限が削除された品目の詳細については省令外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを参照。さらに、輸入時のNOM適合証明書提示義務の例外事由を規定している第10条のXVI項が改定され、NOM-001-SCFIについては「電圧24V以下の機器」という例外事由を削除した。これにより、NOM-019-SCFI-1998(データ処理機器の安全規格)の対象品目を除けば、電圧24V以下という理由をもって適合証明書の提示義務が免除されることはなくなった。

米国、カナダとの同等性認定もNOM-001-SCFIについては無効に

NOM省令の第5条第II項b)は、NOM-001-SCFI、NOM-016-SCFI(事務用機器の安全規格)、NOM-019-SCFIについては、米国、カナダの指定認証機関の認証を受けた製品は当該認証機関が発行する証明書を提示すれば、NOMの適合証明書を提示しなくても輸入できることを定めている。しかし、同規定は2010年8月17日付官報公示省令に基づく「同等性認定」(2020年8月31日記事参照)によるもので、NOM-001-SCFIについては同等性を当時認定した1993年版から2018年版に更新されたため、当該規定の対象としてのNOM-001-SCFIは削除された。

なお、メキシコ国内の認証機関と外国認証機関との間で試験結果の「相互認証取り決め(Arreglo de Reconocimiento Mutuo;ARM)」が存在する場合、外国認証機関の試験結果をメキシコの認証機関に提出することで、メキシコにおけるサンプル試験のプロセスが免除される。しかし、NOM-001-SCFIについて現時点で19本のARMが結ばれているものの、全て1993年版についてのARMであるため、今後しばらくはARMを活用した試験結果の共有もできない。従って、新規にNOM-001-SCFIの認証を取得する場合は、サンプルをメキシコ国内に持ち込み、メキシコで試験から行うしかないのが現状だ。

(中畑貴雄)

(メキシコ)

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