第2四半期の実質GDP成長率は前期比マイナス12.3%

(ルーマニア)

ブカレスト発

2020年08月27日

ルーマニア国家統計局(INS)は8月14日、2020年第2四半期の実質GDP成長率を前期比でマイナス12.3%(季節調整済み)と発表した。前年同期比ではマイナス10.5%だった(添付資料表参照)。第1四半期は新型コロナウイルスの影響が軽微で前期比0.3%のプラス成長だったが、3月下旬のロックダウン以降の各種規制措置(2020年3月27日記事参照)による影響が顕在化した。

INSは需要項目別の数値を発表していないが、2020年上半期の鉱工業生産指数は、製造業が前年同期比18.6%減と低迷し、全体では16.7%減となった。一方、建設業の成長率は21.0%増と好調だった。

2020年上半期の貿易は、輸出が前年同期比18.1%減の285億9,000万ユーロ、輸入が12.6%減の372億5,540万ユーロとなった。輸出を品目別にみると、最大品目である輸送用機器(構成比46.6%)が20.9%減と大幅に減少した。輸入についても、最大品目である輸送用機器(35.6%)が16.8%減と落ち込んだ。

欧州委員会による夏季経済予測では、2020年のルーマニアの実質GDP成長率はマイナス6.0%と予測されている(2020年7月8日記事参照)。

(ミンドル・ユニアナ)

(ルーマニア)

ビジネス短信 e999748ca5df8ac2