前年並みの規模で中国国際環境博覧会が開催

(中国)

上海発

2020年08月18日

上海市で8月13~15日、「第21回中国環境博覧会」(以下、環博会)が開催された。上海市では6月末以降、オフラインの展示会が本格的に再開している(2020年7月14日記事参照)。当初4月21~23日に開催予定だったが開催日が変更されたが、参加者数や展示面積などは前年並みで、受付や会場内でも参加者で混み合う様子が見られた(開催結果などは添付資料表参照)。

出展した日系企業からは「本来であれば日本からも出張者がやってくるところだが、今回は、中国にいる駐在員やスタッフで対応している」「一時帰国で日本に戻った駐在員が中国に戻れていない」など、新型コロナウイルスの影響で人繰りに苦悩するコメントが聞かれた。また、「経済回復のため中国政府はインフラ投資を積極的に進めているが、環境関連については、地方政府も民間企業も後回しになっており、なかなか資金が付かない」との声も聞かれた。

環博会の関連イベントとして、ジェトロは上海化工院土壌汚染修復中心、中貿慕尼黒展覧(メッセ・ミュンヘン)と共催で「汚染土壌と地下水修復技術材料セミナー」を開催した。セミナーでは土壌汚染修復技術や材料について、日本企業4社、中国企業2社が講演を行い、50人以上が出席した。

新型コロナウイルスの影響で延期または中止となるオフラインの展示会やセミナーが多い中で、オフラインのイベントに参加することで直接情報が得られ、また、設備を見ながら商談を進められるため、関係者にとっては貴重な機会となった。

写真 IEEXPO受付の様子(ジェトロ撮影)

IEEXPO受付の様子(ジェトロ撮影)

写真 IEEXPO開幕式の様子(ジェトロ撮影)

IEEXPO開幕式の様子(ジェトロ撮影)

写真 汚染土壌と地下水修復技術材料セミナーの様子(ジェトロ撮影)

汚染土壌と地下水修復技術材料セミナーの様子(ジェトロ撮影)

(高橋大輔)

(中国)

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