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需要の不透明さ続き、停滞するASEAN製造業

(ASEAN)

ジャカルタ発

2020年08月12日

IHS MARKITは8月4日、ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますでASEAN主要7カ国(注1)における7月の製造業購買担当者景気指数(PMI)(注2)を発表した(添付資料図参照)。ASEAN平均のPMIは46.5と、前月の43.7を上回った(2020年7月7日記事参照)。統計開始以来の最低値を記録した4月(30.7)から3カ月連続で数値は上昇しているが、景気拡大の判断目安となる50にはいまだ届いていない。同社エコノミストのルイス・クーパー氏は「生産量や新規受注数の下落ペースは落ち着きつつあり、最新のデータでは景気回復に向けた兆しも見られる」とする一方、「短期的な需要の見通しは不透明で、新型コロナウイルス感染再拡大に伴うロックダウン再実施の可能性を考慮するとPMIの下振れリスクは依然として高い」と分析する。

6月の結果では調査対象の7カ国全てでPMIが上昇していたが、今回はベトナム、マレーシア、フィリピンで前月より悪化した。ベトナムは6月の数値が51.1だったものの7月は47.6と50を下回る結果となった。数値の悪化の原因の1つとして、報告書外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますでは海外からの受注減少を挙げている。一方で短期的には受注の回復を見込んでおり、2020年第3四半期における加工業・製造業の新規輸出受注見通しは、受注件数が第2四半期より「増える」と予想した企業は34.1%、「変わらない」と回答しているのは44%となっており、楽観的な回答が過半数を占めた(「ベトナムニュース」7月22日)。

インドネシアは、6月に39.1と7カ国中最低値だったが、7月は46.9まで上昇した。アグス・グミワン・カルタサスミタ工業相は現地メディアの取材に対し「国内産業が回復しつつあり、PMIの改善と2020年上半期の工業分野での投資が前年同期比で24%増加していることがその証拠だ」と述べた(CNNインドネシア8月3日)。

(注1)インドネシア、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポール、フィリピン、ミャンマーの7カ国

(注2)製造業の購買責任者を対象に、生産高や新規受注、在庫レベル、雇用状況、価格などの指数に一定のウエイトを掛けて算出する指数。0から100の間で変動し、50.0は「前月から横ばい」、50.0を超えると「前月比で改善や増加」を意味して景気拡大を示し、50.0未満は「前月比で悪化や減少」として景気減速を表す。

(上野渉、シファ・ファウジア)

(ASEAN)

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