大手飲食店情報サイトで日本産食材の広報活動を実施
(中国)
上海発
2020年08月24日
ジェトロは、新型コロナウイルスの影響で売り上げが落ちている、日本産食材サポーター店(以下、サポーター店)の販売を支援するため、中国国内最大の飲食店情報サイト「大衆点評」で、KOL(いわゆるインフルエンサー)を使ったライブ配信や、クーポンを配布するなどの広報活動を展開している。
日本の農林水産省が、日本産食材や酒類を使用・販売するなど一定条件を満たす、日本国外にあるレストランや小売店を、「サポーター店」として認定している(注)。2020年8月時点で、上海市では215店が認定されている。
今回行われた広報活動は、「大衆点評」のウェブサイト上で、サポーター店として認定されたレストランを紹介し、また、KOLを活用したPRイベントを実施する。8月17日には、キックオフイベントとして、中国人シェフがKOLと一緒にタイやサンマなどの日本産海産物を、日本産の調味料を使って料理する様子をライブ配信した。当日の視聴者数は計2万5,000人に達した。また、8月17日から9月16日まで、日本食材をPRするため、サポーター店でアンケートに答えた来店者(先着700人)に、日本産のパックご飯をプレゼントするイベントを実施している。さらに「大衆点評」はウェブサイト上で、本活動に参加しているサポーター店で使用可能なクーポンが当たるキャンペーンなども実施している。
今回の広報活動に参加したサポーター店からは「売り上げの増加を見込むことができる」「来店時のアンケートを今後のメニューづくりに生かしたい」などの声があった。また、「新たにサポーター店になりたい」などの問い合わせも寄せられた。今回の広報活動を通じて、サポーター店の輪が広がり、日本産食材の輸出拡大につながることが期待される。
「大衆点評」のウェブサイト上で行われたライブ配信の様子(ジェトロ撮影)
ライブ配信の収録風景(ジェトロ撮影)
(注)申請方法などについては、ジェトロのウェブサイトから確認することができる。
(高島寛)
(中国)
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