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政府、アルゼンチンとメキシコでの新型コロナワクチンの製造計画を発表

(アルゼンチン、メキシコ)

ブエノスアイレス発

2020年08月13日

アルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス大統領は8月12日、記者会見を通じて、英国製薬大手アストラゼネカと英国オックスフォード大学が共同開発し、臨床試験の最終段階(第3フェーズ)にある「新型コロナウイルスワクチン」が、アルゼンチンとメキシコで製造される予定であることを発表した。2021年の上半期には、ブラジルを除く全中南米諸国向けに、1億5,000万から2億5,000万のワクチン供給が可能となると明らかにした。

フェルナンデス大統領によれば、アストラゼネカは、アルゼンチンのインスッド・グループの傘下にある製薬会社マブサイエンス(mAbxience)とワクチン「AZD1222」の製造および技術移転の契約を締結し、国内でワクチン有効成分を製造する。その後の工程とパッケージングは、メキシコで同国の製薬会社リオモントが行う予定。今回の提携は非営利目的で、メキシコのカルロス・スリム財団の融資支援が加わったことで、「比較的安価なワクチン」となり、「要請した中南米諸国向けに平等な供給が保障される」とも主張した。価格帯は、「1ワクチン当たり3ドルから4ドル程度」と想定している。

8月12日付の現地紙「インフォバエ」によれば、同ワクチンがブラジルに供給されない理由としては、アストラゼネカとオックスフォード大学が、既にブラジルでの生産計画を進めている(2020年8月7日記事参照)ためだとされる。また、大統領の発表を受けて、国内の医療専門家などは、ワクチン自体を評価しているが、「各国保健当局の薬事承認が必要で、アルゼンチンでは国家医薬品・食品・医療技術監督庁(ANMAT)の承認が必要。承認を得た時点で製造が開始できるため、ワクチンにありつけるには、まだ8~9カ月はかかる」と説明している。

フェルナンデス大統領は「今回の民間側の取り組みによって、想定より6カ月から12カ月も早くワクチンの入手が実現する」と喜んだ一方で、国内の新型コロナウイルス感染拡大とさらなる死者数の増加を懸念し、国民一人一人が責任をもって予防を続けるよう呼び掛けた。保健省によると、8月13日時点の全国の累計感染者数は26万8,574人、うち累計死者数5,213人。1日当たりの感染者数は8,000人に近づいており、死者数は2日連続で200人を超えている。

(山木シルビア)

(アルゼンチン、メキシコ)

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