米国のジンガ、3社目となるトルコのゲーム会社買収を発表

(トルコ)

イスタンブール発

2020年08月14日

米国のソーシャルゲーム会社ジンガ(Zynga Inc.)は8月5日、トルコのハイパーカジュアルゲーム(注)会社ローリックゲームズ(Rollic Games)の80%のシェアを1億6,800万ドルで取得すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

ローリックゲームズは、2018年12月にイスタンブールで設立され、人気ゲーム「Go Knots 3D」や「Tangle Master 3D」などのゲームを開発。両ゲームは、2020年第2四半期(4~6月)に米国のApp Storeで最もダウンロードされたゲームのトップ1、トップ2となった。ローリックゲームズのゲームは、1日当たりに利用するモバイルユーザー数が500万人以上、月間で6,500万人に達する。

米国ジンガによるトルコのゲーム会社買収は、2018年5月のグラムゲームズ(Gram Games)、2020年6月のピーク(Peak)買収(2020年6月4日記事参照)に続いて3社目。今後3年間の利益に応じて、ローリックゲームズの残りの20%のシェアも取得する方針だ。ジンガのフランク・ジボー代表は、「2020年に世界で最も成長しているハイパーカジュアルゲームのデベロッパーおよびパブリッシャーの1つであるローリックゲームズを買収し、われわれが同カテゴリーにビジネスを拡大できることに興奮している」と公式プレスリリース内でコメントした。

トルコのルフサル・ペキジャン貿易相は公式ツイッター(8月6日付)において、「ピークやローリックゲームズといった貿易省の支援を受けたデジタルゲーム会社は、日々新たな成功を収めている。イスタンブールの特化型フリーゾーン(2020年6月19日事参照)は、デジタルゲーム業界のエコシステム発展にとって重要な機会を提供しており、世界と競争できる国内ゲームソフト会社やIT企業の創出に大きく貢献できるものだ。特化型フリーゾーンを利用してほしい」と呼び掛けた。

(注)ハイパーカジュアルゲームとは、開発に時間がかからず、容量が小さく、極力シンプルかつ直感的にプレーできるモバイルゲームで、近年急速に成長している。

(エライ・バシュ)

(トルコ)

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