7月の自動車生産、前年同月比47.7%減も前月比では24.6%増

(タイ)

バンコク発

2020年08月25日

タイ工業連盟(FTI)は8月20日、7月の自動車生産台数が前年同月比で47.7%減少の8万9,336台となり、前年同月比で15カ月連続のマイナスになったと発表した(添付資料表参照)。一方で、ほとんどの工場が操業を再開したことを背景に、6月の7万1,704台に比べると24.6%増加した(2020年7月28日記事参照)。内訳は、輸出向け生産台数が全体の48.8%を占め、前年同月比47.4%減の4万3,640台、国内販売向けが全体の51.2%を占め、前年同月比48.0%減の4万5,696台だった。車種別では、乗用車が前年同月比47.5%減の3万4,482台、ピックアップトラックなどの商用車が47.8%減の5万4,854台となった。

1~7月の累計では、生産台数が前年同期比43.8%減の69万5,468台となり、輸出向けが39.1%減の39万18台、国内販売向けが48.8%減の30万5,450台。車種別では乗用車が前年同期比46.8%減の26万3,046台、商用車が41.8%減の43万2,422台となった。

7月の販売台数は前年同月比24.8%減の5万9,335台で、前年同月比で14カ月連続マイナスとなったが、7月中旬に行われたバンコク国際モーターショーの効果もあり、6月の5万8,013台に比べると2.3%増加した。1~7月の累計では、前年同期比35.6%減の37万9,123台となった。

7月の輸出台数は、前年同月比39.7%減の4万9,564台となり、13カ月連続のマイナスだった。6月の5万49台に比べると1.0%減少した。新型コロナウイルス感染拡大による各国での販売縮小の影響により、引き続き全ての地域への輸出台数が減少した。完成車の輸出額は、前年同月比28.5%減の約288億バーツ(約965億円、1バーツ=約3.35円)にとどまった。また、完成車、エンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は前年同月比38.2%減の約373億バーツだった。1~7月累計では、完成車の輸出は前年同期比37.7%減の40万114台で、輸出額は前年同期比33.4%減の2,168億バーツだった。完成車、エンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額も34.3%減の約3,097億バーツと落ち込んだ。

(高谷浩一、トンワニッチャノッパクン・ニチャーパッタラ)

(タイ)

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