上半期の自動車生産、前年同期比43.1%減の60万6,000台に
(タイ)
バンコク発
2020年07月28日
タイ工業連盟(FTI)自動車部会は7月23日、6月の自動車生産台数が前年同月比で14カ月連続マイナスの7万1,704台となり、前年同月比で58.5%減少したと発表した。自動車各社の操業停止により記録的な低水準となった4月の2万4,711台(同83.6%減)、5月の5万6,035台(69.1%減)からは改善がみられたものの、引き続き大幅な減少となった(6月23日記事参照)。
内訳は、輸出向け生産台数が全体の59.7%、前年同月比49.2%減の4万2,796台、国内販売向けが全体の40.3%、前年同月比67.4%減の2万8,908台だった。車種別では、乗用車が前年同月比63.5%減の2万5,797台、ピックアップトラックなどの商用車が同55.1%減の4万5,907台となった。1~6月累計では、前年同期比43.1%減の60万6,132台となり、輸出向けが37.9%減の34万6,378台、国内販売向けが48.9%減の25万9,754台。車種別では乗用車が前年同期比46.7%減の22万8,564台、商用車が40.8%減の37万7,568台だった。
6月の国内販売台数は前年同月比32.6%減の5万8,013台となり、前年同月比で13カ月連続のマイナスとなった。4月の3万109台(65.0%減)、5月の4万418台(54.1%減)からは改善したものの、引き続き大幅な減少だ。車種別では、乗用車が前年同月比41.3%減の2万768台、ピックアップトラックなどの商用車が同26.4%減の3万7,245台となった。1~6月累計では、前年同期比37.3%減の32万8,604台となり、車種別では乗用車が前年同期比42.0%減の11万9,716台、商用車が34.2%減の20万8,888台となった。
6月の輸出台数は前年同月比48.7%減の5万49台で、12カ月連続のマイナスとなった。4月の2万326台(69.7%減)、5月の2万9,894台(68.6%減)に比べ改善したものの、新型コロナウイルス感染拡大による各国経済低迷の影響により、全ての地域への輸出台数が減少し、完成車の輸出額は前年同月比43.1%減の約292億バーツ(約975億円、1バーツ=約3.34円)にとどまった。また、完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は前年同月比50.5%減の約361億バーツだった。1~6月で見ると、完成車の輸出は前年同期比37.4%減の35万550台となり、輸出額は前年同期比34.1%減の約1,880億バーツだった。完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額も33.7%減の約2,724億バーツと落ち込んだ。
(高谷浩一、トンワニッチャノッパクン・ニチャーパッタラ)
(タイ)
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