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EU・ユーロ圏の5月の失業率、ともに前月比0.1ポイント悪化

(EU、ユーロ圏)

ブリュッセル発

2020年07月08日

EU統計局(ユーロスタット)の7月2日の発表によると、5月のEU27カ国全体とユーロ圏19カ国の失業率(季節調整済み)は前月からともに0.1ポイント悪化し、それぞれ6.7%、7.4%となった(添付資料表参照)。失業者数は前月比ではそれぞれ、EU全体で25万3,000人、ユーロ圏では15万9,000人の増加となった。

5月の失業率を加盟国別にみると、チェコが2.4%と最も低く、スペインが14.5%と最も高かった。

失業率が前月から0.5ポイント以上悪化した加盟国は、キプロス(1.3ポイント増)、イタリア(1.2ポイント増)、ラトビア(0.8ポイント増)、クロアチア(0.8ポイント増)、リトアニア(0.7ポイント増)、の5カ国だった。

ユーロスタットによると、新型コロナウイルスに関連した制限措置を受けて3月以降、引き続き失業手当の申請件数が増加している。なお、5月は引き続き大部分の国で経済活動が制限されていた時期であるにもかかわらず、一部の国で失業率の状況が実態とは異なった背景について、ILOが定義する失業者と実際の失業者数の間に不一致が生じていると説明している(2020年5月8日記事参照)。コロナ危機がEU労働市場に及ぼした影響の詳細は、四半期ごとに公表される「労働力調査(LFS)」〔7月9日に第1四半期(1~3月)データ公表予定〕によって明らかになる見込みだ。

5月のEU27カ国の若年層(25歳以下)の失業者数は281万5,000人で、このうち226万7,000人がユーロ圏19カ国の失業者だった。若年層の失業者数の変化を前月比でみると、EU27カ国全体では6万4,000人、ユーロ圏では4万2,000人の増加となった。

加盟国別に見ると、フランス(62万6,000人、若年層失業率21.2%)、スペイン(54万9,000人、同32.9%)、イタリア(30万人、同23.5%)が引き続き大部分を占めた。イタリアとスペインでは、若年層失業率が前月からそれぞれ2.0ポイント、0.2ポイント悪化したものの、フランスでは前月比で0.5ポイント改善した。

若年層失業率が最も低かったのはドイツ(5.4%)で、最も高かったのは前述のスペインだった(ただし、最新データが未発表のギリシャは3月時点で32.4%)。

なお、欧州委員会は7月7日に発表した夏季経済予測(2020年7月8日記事参照)で、欧州では一時帰休制度や時間短縮勤務によって失業率の悪化がある程度食い止められてきたと説明、新型コロナウイルス感染第2波などにより事態が長期化した場合、今後、労働市場への悪影響が拡大する恐れもあるとも指摘している。

(大中登紀子)

(EU、ユーロ圏)

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