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ASEAN主要6カ国の輸出、4月は前年同月比15.2%減

(ASEAN、タイ、インドネシア、マレーシア、シンガポール、フィリピン、ベトナム)

アジア大洋州課

2020年07月30日

ジェトロがグローバル・トレード・アトラスおよびCEICなどの貿易データ(原データは各国通関統計)から計算したところ、2020年4月のASEAN主要6カ国(タイ、インドネシア、マレーシア、シンガポール、フィリピン、ベトナム)の輸出額の合計は前年同月比15.2%減の933億6,700万ドルと、新型コロナウイルスの影響が鮮明となった(添付資料表1参照)。3月に引き続きフィリピンの輸出の落ち込みが激しく、48.8%減の28億3,400万ドルと半減した。続いて、マレーシアが28.1%減、シンガポールが16.8%減、ベトナムが13.9%減と2桁減となった。一方、タイは3月に引き続き2.9%増の188億1,900万ドルと前年同月を上回った。2020年1月~4月でみると、ASEAN6カ国の輸出は前年同期比3.9%減の4,234億7,900万ドルとなった。

一方、2020年4月のASEAN6カ国の輸入は、前年同月比19.1%減の918億8,300万ドルであった。フィリピンの63.5%減(32億8,300万ドル)を筆頭に、全ての国で2桁減となった。2020年1~4月でみると、ASEAN6カ国の輸入は前年同期比6.2%減の4,072億2,700万ドルとなっている。

各国で金の輸出が増加

ベトナムを除くASEAN5カ国(注)の輸出を品目別にみると、2020年4月においては5カ国からの貴金属・宝石の輸出が前年同月比71.5%増の54億9,100万ドルと、3月に引き続き大幅増となった。他方、鉱物性燃料(39.7%減)、輸送機器(34.6%減)の輸出は落ち込んだ(添付資料表2参照)。鉱物性燃料については、シンガポール、タイ、マレーシアなどからの石油製品の輸出が減少しており、数量ベースでみると大きく減少していないが、原油価格の下落に伴い、金額ベースでは落ち込みが大きい状況だ。

ASEAN5カ国の輸入を品目別にみると、2020年4月では輸送機器(48.6%減)、鉱物性燃料(48.5%減)が半減した(添付資料表3参照)。輸送機器については各国で4月の自動車販売が大幅に減少しており(2020年6月11日記事参照)、同品目の輸入はフィリピンで91.6%減、マレーシアで59.3%減と半分以下になっている。

ASEAN5カ国の輸出を国・地域別でみると、2020年4月ではインド向けが58.4%減、カンボジア向けが53.3%減などと半減する一方、米国向け輸出は5.4%増と拡大した(添付資料表4参照)。米国側の4月の輸入統計をみると、中国からの輸入が10.4%減少する一方、ASEAN10カ国からは8.8%増えており、ASEAN10カ国で米国の輸入全体の10.3%を占めた。同月の米国のASEANからの輸入拡大については、シンガポールからの金の流入が寄与する部分が大きく、米中摩擦の影響と言えるかどうかは精査が必要だ。

ASEAN5カ国の輸入を国・地域別にみると、2020年4月では香港からの輸入が55.7%減、インドも48.7%減と大幅に減少したほか、ASEAN域内(26.1%減)、オーストラリア(25.1%減)、EUおよび英国(24.0%減)、日本(19.4%減)などからの輸入縮小も目立っている(添付資料表5参照)。そうした中で、韓国からの輸入は38.7%増となった。マレーシアが韓国から23億ドル相当の浮遊式掘削用プラットホーム1基を輸入した大型案件があったほか、マレーシア、シンガポールで韓国からの電気機器の輸入が2桁増になっている。

(注)グローバル・トレード・アトラスでは、ベトナムの品目別・国別輸出入の月次統計が取得できないため、同国を除いた5カ国のデータを利用した。

(北見創)

(ASEAN、タイ、インドネシア、マレーシア、シンガポール、フィリピン、ベトナム)

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