ASEAN主要4カ国の自動車販売台数、4月は前年同月比8割減

(ASEAN、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム)

アジア大洋州課

2020年06月11日

ジェトロがASEAN各国の自動車統計(注)から集計したところ、主要4カ国(タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム)の2020年4月の自動車販売台数の合計は、前年同月比79.6%減の4万8,937台と大幅な減少となった(添付資料表1参照)。新型コロナウイルス感染拡大に対応し、各国で取られた外出禁止や活動の制限、消費意欲の減退が影響したとみられる。直近1年間の推移をみると、2019年末までは1カ月25万台前後で推移していたが、2020年に入ってからは20万台を下回り、4月では5万台に満たなかった(添付資料図参照)。1~4月の合計では、前年同期比34.2%減の64万1,602台だった。4月中に厳しい移動制限令を敷いたマレーシアでは99.7%減の141台と大幅減となった。同月から事業活動制限を開始したインドネシアでも、90.6%減の7,871台と1万台を割り込んだ。

マレーシアの生産台数が大幅に落ち込み

タイ、インドネシア、マレーシアの自動車生産台数をみると、4月は各国とも軒並み前年同月に比べて約8割から10割に近い減少を記録し、合計では前年同月比84.9%減の4万6,420台となった(添付資料表2参照)。1~4月の合計では前年同期比29.4%減の93万7,054台だった。

(注)統計の出所は、自動車販売台数はタイがトヨタ・モーター・タイランド、インドネシアがインドネシア自動車工業会(GAIKINDO)、マレーシアがマレーシア自動車連盟(MAA)、ベトナムがベトナム自動車工業会(VAMA)。自動車生産台数は、タイがタイ自動車工業連盟(FTI)、インドネシアがGAIKINDO、マレーシアはMAA。

(北見創)

(ASEAN、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム)

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