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大統領がハバロフスク知事を解任、代行を任命

(ロシア)

モスクワ発

2020年07月22日

プーチン大統領は7月20日、ハバロフスク地方のセルゲイ・フルガル知事を解任し、自由民主党所属のミハイル・デグチャリョフ下院議員を知事臨時代行に任命した。解任の理由は大統領からの信頼を損なったためとされている。連邦法の規定では信頼を損なう根拠として、不十分な職責の履行、汚職や利益相反(注)が疑われる行為などが挙げられている。フルガル知事は殺人などの容疑で7月9日に逮捕され、モスクワで身柄が勾留されている(2020年7月14日記事参照)。

同日、プーチン大統領はデグチャリョフ氏とビデオ会議を行った。デグチャリョフ氏は「すぐにでもハバロフスクに向かう用意がある」と述べ、国家プロジェクト実施に向けた政府の支援を要請したほか、2021年以降の予算措置にも配慮を求めた。プーチン大統領は、「私と連邦政府宛てに提案や要望を送ってほしい」と応じ、国としてハバロフスク地方や住民を支援していくことも約束した。

デグチャリョフ氏はサマラ州出身の39歳。地元の通信会社や大学などでエンジニアとして勤めた後、2003年のサマラ州議会青年議会議員から政界に進出した。2004年にサマラ市議会議員、2005年から自由民主党に所属し、2007年にサマラ州議会議員を歴任した。2011年に下院議員に転じ、2016年からは下院体育・スポーツ・観光・青少年委員会の委員長を務めている。フェンシング選手としても知られる。これまでハバロフスク地方に直接関係する経歴はない。2013年、2018年のモスクワ市長選挙に自由民主党候補として出馬したが、いずれも得票率は1桁台にとどまり落選した(2013年9月18日記事参照2018年9月10日記事参照)。

ハバロフスクではフルガル氏逮捕直後から抗議デモが続いているほか、ウラジオストク中心部のボルツォフ革命広場でも週末の18日、19日にデモが行われた。18日には最大1,000人が集まり、約200人が市内を行進した(地元ニュースサイトVL.RU、7月18日)。

連邦法の規定に基づくと、フルガル知事解任を受けたハバロフスク地方知事選挙は2021年9月の統一地方選で実施される見込みだ。

(注)ここでは知事の立場で追求すべき利益や目的に反し、個人の利益や目的で行う行為を指す。

(浅元薫哉)

(ロシア)

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