アルジェリアで内閣改造、経済関係閣僚が交代

(アルジェリア)

パリ発

2020年07月06日

アルジェリア政府の7月1日の発表によると、新型コロナウイルスの感染者は同日時点で1万4,272人、死者は920人に達した。同日の新規感染者数は365人で、6月18日の117人以降、増加傾向が続く。

新型コロナウイルス危機と原油価格の急落による国内経済への悪影響が懸念されている中(2020年6月12日記事参照)、アブデルマジド・テブン大統領は6月23日、内閣改造を発表した。今回の第2次ジェラド内閣では、外相、内務・地方自治・国土整備相、法務・国璽(こくじ)相などは留任し、財務相、エネルギー相、農業・地方開発相など、経済回復の加速化に関係する閣僚の交代が多かった。

エネルギー転換・再生可能エネルギー省が新たに設立され、シェムス・エディヌ・シトゥール前高等教育・科学研究相が同相に任命された。

エネルギー相にはアブドゥルマジド・アタール元ソナトラック総裁・水資源相が任命された。アタール氏は近年、エネルギーコンサルタントとしても豊富な経験を有している。

また、産業・鉱業省が分割され、ムハンマド・アルカブ前エネルギー相が鉱業相となり、フェルハット・アイト・アリ・ブラハム前産業・鉱業相は産業相に任命された。6月25日の国営アルジェリア通信(APS)によると、鉱業部門に特化した省が設立された狙いは、レアアース、金、銅、リン鉱石など鉱物資源の開発を積極的に展開するためとの見方がある。

(ピエリック・グルニエ)

(アルジェリア)

ビジネス短信 d20d3117a36a5cb1