バイエルン州、2021年は日本を含む約60の海外展示会に出展予定

(ドイツ)

ミュンヘン発

2020年07月27日

バイエルン州経済・開発・エネルギー省は7月9日、第95回展示会委員会を開催し、バイエルン州が2021年に出展する海外の展示会を決めた。州内中小企業の輸出支援のため、州は毎年、約50の海外の展示会にバイエルン州ブースを出展している。

2021年は全世界で59の展示会に出展することが決まった。うち11の展示会はバイエルン州が初めて州ブースを設置し、参加するもので、これには日本の水素・燃料電池展(FC EXPO)(2021年3月3~5日、会場:東京ビッグサイト)が含まれる。バイエルン州は市場拡大が見込まれる水素産業の推進を打ち出しており、5月29日には州の水素戦略を発表している(2020年6月5日記事参照)。

日本で開催される他の展示会への出展は、メディカルジャパン(2021年9月1~3日、会場:幕張メッセ)とメカトロテックジャパン2021(2021年10月20~23日、会場:ポートメッセなごや)を予定している。日本企業にとって、日本でバイエルン州企業と商談などを進められる機会となる。ちなみに、前回の2019年10月に開催されたメカトロテックジャパン2019のバイエルン州ブースに参加した州内企業は7社。レーザー溶接、設計用ソフトウエア、センサーなどのものづくり系の企業が出展した。

バイエルン州ブースを運営するのは、バイエルン州政府の傘下組織であるバイエルン・インターナショナル。1996年に設立された組織で、州内中小企業の輸出促進を目的とする。海外展示会への支援では、企業に代わって出展の申込、ブース施工などの準備や、開催時の現地における出展企業へのサービス提供などを担う。

バイエルン州ブースに出展することで、州内企業はバイエルン州経済・開発・エネルギー省から一定の助成を受けられるほか、出展申し込み・ブース施工などの手続きを任せられる。また、州ブースに出展することで、単独出展よりも訪問者の目にとまりやすいなどのメリットがある。

連邦統計局によると、2019年のドイツの輸出額は1兆3,277億7,985万ユーロ(暫定値)。うちバイエルン州は1,899億1,628万ユーロで、バーデン・ビュルテンベルク州(シェア15.5%)、ノルトライン・ウェストファーレン州(14.6%)に続く第3位(14.3%)だった。

(高塚一)

(ドイツ)

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