新型コロナ感染者数が20万人超え、一方で回復率は50%以上に

(バングラデシュ)

ダッカ発

2020年07月21日

バングラデシュでは7月18日、新型コロナウイルス累積感染確認者数が20万人を超え、7月19日時点で20万4,525人が確認された。1日当たりの感染者数は、若干の減少がみられる日もあるが、おおむね3,000人前後で推移している〔バングラデシュ伝染病研究所(IEDCR)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます〕。累積回復者数は7月14日に10万人を超えた一方で、回復率は50%を超えた。

また、PCR検査数は、検査が有料化されたことを一因とし(2020年7月13日記事参照)、7月前半は約21万4,000件と、6月後半の約25万件に比べ減少している〔バングラデシュ保健省保健サービス局外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます〕。検査数が減少傾向にある一方、7月の陽性率は23.1%と、6月の平均値21.4%から上昇している。

感染拡大が続く状況を受け、感染リスク別に応じたゾーン分けによる行動規制(2020年7月6日記事参照)が継続される中、政府は例年多くの国民が故郷へ帰る犠牲祭(7月31日~8月2日の予定)において、感染状況の悪化を防ぐため帰省をしないよう国民に呼びかけている。一方、バスなどの公共交通機関は運行されると報道されており(「デイリースター」紙7月17日)、さらなる感染拡大が懸念される。

(山田和則、安藤裕二)

(バングラデシュ)

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