バングラデシュ政府、犠牲祭後まで行動規制の延長を発表

(バングラデシュ)

ダッカ発

2020年07月06日

バングラデシュ政府は6月30日、新型コロナ感染拡大防止のため、感染リスクに応じたゾーン分け、およびゾーン別の行動規制の措置(2020年6月18日記事参照)を犠牲祭(Eid ul-Adha)後の8月3日まで継続する旨の通達を出した。今般の発表により、延長前の措置内容から若干の変更がされたが、規制自体に大きな変更はなく、引き続き十分な感染対策が必要となる。主な措置は以下のとおり(添付資料:ジェトロ仮英訳資料参照)。

  1. 生活必需品の購入、医療サービス、職場への移動などにおいて急を要する場合を除き、原則として夜10時から翌朝5時まで外出禁止とする。また国民は、今後も常にマスクを利用するなど、感染防止対策を行うこと。政府はこれらに違反する者に対して、法的措置を講じる。
  2. ショッピングモールは、入り口に消毒・手洗い場を設置すること。また全ての店舗・モールの営業時間は、午後7時までとする。
  3. 全ての政府機関・オフィスは、保健省発行のガイドラインに沿い、必要最小限の範囲で稼働すること。体調不良やそのリスクのある従業員は、出社してはならない。
  4. 公共交通機関は、認められた地域のみにおいて、所定の利用者数の範囲内で運営すること。
  5. 全ての集会活動は禁止とする。
  6. 犠牲祭(7月31日~8月2日の予定)の間、動物のハット(臨時市場)の運営は、保健省発行のガイドラインに沿うことを条件に認められる。
  7. 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、保健省と情報省はバングラデシュ全土において、今後も業務を継続する。

バングラデシュでは、1日当たりの新規感染者数が3,000~4,000人ペースで増加し続けており、7月2日時点で15万3,277人の累積感染者数が確認されている〔バングラデシュ伝染病研究所(IEDCR)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます〕。

(山田和則、安藤裕二)

(バングラデシュ)

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