カルナータカ州、第5期ロックダウンの新たなガイドラインを発表

(インド)

ベンガルール発

2020年06月05日

カルナータカ州政府は5月30日、中央政府内務省による6月30日までのロックダウン延長の通達に基づき(2020年6月3日記事参照)、同州における新たな規制緩和措置を発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。

今回の第5期ロックダウンにおける緩和措置では、感染者が多数発生しているレッドゾーンのうち、特に感染状況が深刻な封じ込めゾーンを除き、3つの段階に分けて、さまざまな経済活動を再開する計画が明らかにされている。第1段階では、6月8日以降、宗教施設や祈祷(きとう)のための場所、ホテル、レストラン、ショッピングモールを再開する。第2段階では、学校、大学や教育機関を再開するが、各関係者との協議の後、7月時点で判断することとしている。また第3段階では、国際線旅客機の運航、メトロ、映画館、ジム、娯楽施設、バー、講堂、集会所、大規模な集会の再開が予定されるが、具体的な時期については、状況に基づき決定するとしている。

製造工場やソフトウエア開発拠点、オフィスを含む事業拠点の運営については、出勤できる職員数に制限が課される。オフィスの場合は、第4期ロックダウン時(2020年5月22日記事参照)と同様に、従業員総数の33%(3分の1)を出勤可能な上限人数とし、工場の場合は100%まで可能としている。また外出許可時間帯は、これまでの(午前7時~午後7時)から(午前5時~午後9時)に緩和された。

州間の人の移動の自由は基本的に可能としているが、事前にe-パスシステムへの登録(2020年5月22日記事参照)が必要とされており、特に感染者数が国内最多のマハーラーシュトラ州からカルナータカ州に入る際は、州政府指定施設での1週間の隔離、さらに追加で1週間の自宅隔離が必須とされている。その他の州からの移動の場合は、2週間の自宅隔離が必須となっている。

なお、これまで比較的感染者数が少なかったカルナータカ州においても、5月中旬以降は感染者数が拡大傾向にある。5月29日時点の感染者数は2,781人、うち1,837人が治療中、894人は回復している(カルナータカ州政府PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます))。

(遠藤壮一郎、ディーパック・アナンド)

(インド)

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