各種制限措置を6月30日まで延長

(ミャンマー)

ヤンゴン発

2020年06月17日

新型コロナウイルス予防・制御・治療国家中央委員会(以下、中央委員会)は6月12日、国際旅客機の乗り入れや外国人の陸路入国、入国ビザの発給などの各種制限措置の期限を6月15日から6月30日まで延長すると発表した。保健省の発表によると、6月15日時点までの新型コロナウイルス感染者数は累計262人、回復者は累計167人、死亡者は6人、総検体数は4万9,729人となっている。経路不明の国内感染は約1カ月間確認されておらず、感染拡大は抑えられている一方、海外からの帰国者の感染が相次いでおり、引き続き各種制限措置が継続されることとなった。

外国人の入国手続きの整備

国際旅客機の乗り入れは引き続き見送られたが、政府は外国人の入国手続きの整備を進めている。5月28日、中央委員会からミャンマー政府内の関係省庁宛てに内部通達が出され、この中で、ミャンマー国内におけるプロジェクト、経済活動、建設業および関連事業のため、外国人がミャンマーに入国する際には、関係国において発行された「陰性証明書」と、ミャンマーに入国する飛行機搭乗前に1週間の自宅隔離を行った旨記載した証明書を携行すること、ミャンマー入国後は1週間の施設隔離措置および鼻粘膜を採取する方法によるPCR検査を受け、陰性結果が出た後に自宅隔離を1週間行った上で職場出勤を許可するよう、調整および実施していく旨が指示されている。

自宅待機措置の一部解除

保健省はこれまで、自宅待機措置を課していた地区を段階的に解除してきたが(2020年6月2日記事参照)、6月14日、自宅待機措置を継続していたヤンゴン管区マヤンゴン地区を6月15日午前4時から解除すると発表した。これにより、現在、自宅待機措置の対象は、ヤンゴン管区インセイン地区のみとなっている。

(細沼慶介)

(ミャンマー)

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