総額300億ソルの企業運転資金支援融資のレポ入札第1フェーズが完了

(ペルー)

リマ発

2020年06月18日

ペルー中央準備銀行(BCR)は、6月11日に17回目となる政府の国内企業運転資金支援計画「レアクティバ・ペルー(ペルー再始動)」の政府保証付き融資(2020年4月11日記事参照)のレポ入札を実施した(添付資料表参照)。今回の政府保証割合は98%で、3億5,880万ソル(約111億2,280万円、1ソル=約31円)相当の入札だ。これにより、BCRは当初予定していた同計画の第1フェーズの供給額が総額300億ソルに達したと発表した。また、今回の入札に対しての民間金融機関からの応札額は供給額の4.5倍に上り、最終的に企業に貸し付ける平均金利も、今までで最も低い0.69%となり、第1フェーズの全体の平均金利は1.12%になった。

BCRによると、6月10日時点で既に民間金融機関から企業に貸し付けられた融資額は、205億7,200万ソルに上るという。第1フェーズに参加した金融機関は銀行9行、販売金融会社3社、市営貯蓄信用金庫10行、農村貯蓄信用金庫1行の合わせて23に上り、最終的な融資先の内訳は融資額ベースでは大手企業29%、中規模企業47%、小規模企業20%、零細企業4%となっている。一方で、融資を受けた企業数ベースでは全体の70%(5万1,440社)を小規模・零細企業が占めている。なお、6月12日付「ヘスティオン」紙によると、第2フェーズは、より小規模・零細企業向けの融資が対象になる予定となっている。

(設楽隆裕)

(ペルー)

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