国際商業旅客便受け入れ停止期間、6月15日まで再延長

(バングラデシュ)

ダッカ発

2020年06月03日

バングラデシュ航空局は5月28日、新型コロナウイルス感染対策として、5月30日までとしていた17カ国・地域〔バーレーン、ブータン、香港、インド、クウェート、マレーシア、モルディブ、ネパール、オマーン、カタール、サウジアラビア、スリランカ、シンガポール、タイ、トルコ、アラブ首長国連邦(UAE)、英国〕からの商業旅客便の受け入れ停止措置(2020年5月20日記事参照)を6月15日まで延長外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。政府は同日、自宅待機要請および政府機関・オフィスの原則営業停止措置の一部緩和を発表したが(2020年5月29日付記事参照)、国際商業旅客便再開についてはより慎重な判断がなされた。

各航空会社からの情報を勘案すると、国際旅客便の再開は7月以降になる可能性が見込まれる。他方、国内線は6月1日からダッカ~チョットグラム間、ダッカ~シレット(北東部)間、ダッカ~ソイドプール(北西部)間で再開されたが、報道によると同日の利用者は数人から最大で50人程度と平常時よりも少なく、今後も機内でのソーシャルディスタンスが確保されたかたちで運航されるもようだ。

また今回の航空局の発表によれば、これまでと同様、外国人がバングラデシュに入国する際、渡航前72時間以内に取得した新型コロナウイルス陰性であることを証明する英文の医療診断書(Medical Certificate)の提出が必須となる。

当地の6月1日の新規感染者数は2,381人、死者は22人確認された。累積感染者数は計4万9,534人、うち死者数672人と、依然として増加傾向が続いており、ピークアウトはみえていない。

(山田和則)

(バングラデシュ)

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