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中銀が9会合連続の政策金利引き下げを実施、5.00%に

(メキシコ)

メキシコ発

2020年06月30日

メキシコ中央銀行は6月25日、銀行間翌日物金利の誘導水準(政策金利)を50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き下げて5.00%とした。2020年に入ってから5回目の引き下げで、上半期で合計225bpの引き下げを実施している(7.25%から5.00%に引き下げ)。直近では先月5月14日に50ペーシスポイントの緊急利下げを実施した(2020年5月18日記事参照)。5.00%は、2016年秋以来の低水準となるが、専門家は8月開催予定の会合においても引き下げの可能性があるとみている。ただ、政策金利5.00%は、現状においてはBRIC各国や南米諸国と比較すると高水準となっている(ブラジル2.25%、ロシア4.5%、インド4%、中国3.85%、ペルー0.25%、コロンビア4.25%)。

中銀は25日付プレスリリースPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)において、政策金利引き下げの理由として、新型コロナウイルスの世界的流行(パンデミック)による経済活動への影響と金融危機を強調した。2019年第2四半期から4四半期連続で前期比マイナス成長を続けていたメキシコ経済は、パンデミックによって2020年4月に大幅に悪化。5月、6月においては一部の産業が活動を再開したが、限定的であり不確実性が続いているとしている。なお、今回の利下げは理事会メンバー5人の満場一致で決定されている。

インフレ率は2020年4月から6月半ばにかけて、年率2.15%から3.17%に上昇している。中銀は、中長期的には3%を超える水準にあるが、比較的安定しており、2020年末には目標上限である年率3.0%に近い水準にとどまるとしている。

IMFがメキシコの2020年の経済成長率見通しを最大マイナス10.5%と予想

IMFは6月24日、世界経済見通し(WEO)のアップデートでメキシコの2020年の経済成長率を4月時点のマイナス6.6%からマイナス10.5%に大幅に引き下げた。経済成長率の予想に加えて、メキシコ国内の失業者が250万人に達する可能性もあるとしている。IMFの予測が実現した場合、メキシコの経済成長率は1932年にマイナス14.9%となった大恐慌以来の縮小率となる。また、メキシコの経済成長率は、IMFが同様に予想した南米諸国の経済成長率と比較しても悪い数値となっている(ブラジル:マイナス9.1%、アルゼンチン:マイナス9.9%、コロンビア:マイナス2.4%、チリ:マイナス4.5%)。なお、中銀は5月27日にメキシコの2020年の経済成長率見通しを従来の0.5~1.5%から、マイナス4.6~マイナス8.8%に大幅に下方修正した(2020年6月3日記事参照)。

(中井健太)

(メキシコ)

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