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ASEANの製造業、回復傾向見せるも道半ば

(ASEAN)

ジャカルタ発

2020年06月08日

IHSマークイットは6月2日、ウェブサイト上外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますでASEAN主要7カ国(注1)の5月の製造業購買担当者景気指数(PMI)(注2)を発表した(添付資料図参照)。ASEAN平均のPMIは35.5と、統計開始以来の最低値を記録した前月(30.7)より4.8ポイント増加し、やや持ち直した(2020年4月3日記事参照)。一部の国で経済活動の再開の動きが出ており、4月よりも数値が若干改善された格好だ。

一方、生産高や新規受注は4月から悪化しており、今回の発表では、域外国の需要がいまだ低調なことを理由として挙げている。ASEANstats外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、2019年のASEANからの輸出総額は約1兆4,136億ドルに上り、輸出先の内訳では、ASEAN域内向けが3,314億ドル(全体比23%)と最も多く、中国が2,018億ドル(14%)、米国が1,806億米ドル(13%)、EUが1,508億米ドル(11%)と続いており、ASEAN域外では中国や米国が主要な輸出相手国となっている。そのため、ASEANの生産高や新規受注の回復に向けては、中国や米国の経済活動の活発化がカギを握っている。

なお、同社が発表した中国財新製造業購買担当者指数(製造業PMI)の報告書外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますでは、5月の中国のPMIは50.7と、前月の49.4から上昇し、2月以降急激に落ち込んでいたPMIが50を超えるなど、製造業では明るい兆しが見え始めている。中国や米国の経済活動の段階的な再開に伴い、ASEANのPMIが本格的な回復基調に転じるか注目だ。ただ、現状は同社エコノミストのルイス・クーパー氏は、4月でPMIは底を打ったとしながらも「ASEANの製造業が回復するにはまだ時間がかかるのではないか」とした。

(注1)インドネシア、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポール、フィリピン、ミャンマーの7カ国

(注2)製造業の購買責任者を対象に、生産高や新規受注、在庫レベル、雇用状況、価格などの指数に一定のウエイトを掛けて算出する指数。0から100の間で変動し、50.0は「前月から横ばい」、50.0を超えると「前月比で改善や増加」を意味して景気拡大を示し、50.0未満は「前月比で悪化や減少」として景気減速を表す。

(上野渉、シファ・ファウジア)

(ASEAN)

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