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高級スーパーがレジなし無人店舗の導入に着手

(ロシア)

モスクワ発

2020年05月26日

高級スーパーマーケットチェーンのアズブカフクサは、レジなし無人店舗を開設する。ロシア最大手行ズベルバンクと決済サービス大手VISAとの共同の取り組み。顧客の利便性向上と人件費の削減が主な目的だ。

ズベルバンクの発表(5月20日)によれば、オフィスビル街である「モスクワ・シティ」において1カ月以内にサービスを開始する。利用者は、ズベルバンクが開発した「Take & Go」というアプリケーションを携帯端末にダウンロードし、支払い用のカード(デビットまたはクレジット)情報、領収書受け取りのためのメールアドレスを登録する。買い物の際には、アプリ上のQRコードを入り口ゲートにかざして入店。店内に設置されたカメラを通じて、コンピュータビジョン技術を活用した監視システムが店内の商品の種類と数量を把握し、顧客が商品を手に取ると、アプリ内の買い物かごに追加される。そのまま退店すると、あらかじめ登録したカードによる支払い完了通知と領収書がメールで送られてくる。電子商取引大手アマゾンが運営する、レジなし小売店舗「アマゾン・ゴー」(2019年5月16日記事参照)とよく似た購入フローとなっている。VISAロシアのミハイル・ベルネル社長は、ロシアでは革新的なサービスに対する消費者の関心が高い、と指摘する。

調査会社インフォライン・アナリティカのミハイル・ブルミストロフCEO(最高経営責任者)は「レジなし無人の店舗形態は、新型コロナウイルス感染症流行状況において新たな安全基準になるだろう」と述べたが、当面はニッチな形態にとどまるという見解を示した。IT分野に詳しいKPMGロシアのティモフェイ・ホロシェフ・パートナーも、レジなし無人店舗の導入には多額の費用がかかり、より安価なセルフサービスレジやロシアの安い人件費との兼ね合いで、普及は限定的になるとしている(「RBK」電子版5月20日)。

小売り大手X5リテールグループ(注)は、2019年からセルフサービスレジの導入を進めており、2020年4月の時点で369店舗に1,435台を設置している。2020年内には1万2,000台まで拡大する予定だ。

(注)小規模スーパー「ピチョロチカ」1万5,739店舗、スーパーマーケット「ペレクリョストク」846店舗、ハイパーマーケット「カルセリ」73店舗を運営(2020年3月31日現在)。

(戎佑一郎)

(ロシア)

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